アイビーは観葉植物のなかでも丈夫で育てやすい品種なのですが、葉っぱの色が薄くなり、その葉っぱを触っただけでポロッと落ちてしまうようになってしまうことがあります。

一見枯れてしまっているように見えるのですが、水をちゃんとやっていてもこういう症状になることがあり、実は原因は水やりではなく他にあるのです。

では、この症状の原因や対策について紹介していきます。

アイビーの色が薄い原因は、実は葉っぱの裏にいる!

アイビー 色 薄い

色が薄くなっている葉っぱをよく観察してみると、色が点々と斑点のように黄色く変色しているのが分かります。

実はこれは、ハダニという虫の仕業なのです。色が薄くなるのはその部分がハダニに養分を吸われていることが原因です。

そして変色している葉っぱをひっくり返して見てみると、裏には白い粉や黒い粒が付着しています。ハダニはとても小さく見つけにくいため、このように大量発生してしまってから気付くケースも多いと言います。

これを放っておくと蜘蛛の巣のような糸が葉に絡まってきます。ハダニは葉を傷つけ、栄養を吸収していくのでアイビーが生育不良に陥ります。

ハダニを見付けた場合、水で勢いよく洗い流すか、葉を一枚ずつ濡れた布などで拭き取ります。症状が進んでしまった葉は取り除いてしまいます。

また、牛乳1:水1で割ったものを霧吹きなどでハダニがいる葉の裏へ吹き付けると、ハダニを窒息させて退治する効果があります。

ただし、そのあと放置しておくと腐ってしまうので、ある程度時間を置いたら水で綺麗に洗い流しましょう。

最近ではハダニに効く殺虫剤もありますので、ハダニが大量発生してしまったときには薬剤に頼るのも有効です。名前こそハダニとは言いますがダニの仲間ではなくクモの仲間なので、ダニ用の殺虫剤は効果が薄い場合があります。購入の際は薬剤の効果をよく確認しましょう。

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しかし、薬剤も同じ種類を使い続けるとハダニが抵抗を持ち始めてしまい効果が薄くなりますので、薬剤を変えることも考えておきましょう。

いろいろと対策をしても、繁殖力が非常に強く、暖かくて乾燥する時期(特に5~10月)は至る所で大量発生してしまうため、原因の根絶が難しいのが、このハダニの頭を悩ますところ。

一度増殖してしまうと全滅させるのはなかなか難しいので、日ごろからアイビーを観察し、変化に気付けるように心がけるのが肝心です。

まとめ

せっかく大きくなってもハダニの被害に遭ってしまうと、いくら丈夫なアイビーといっても枯れてしまうこともあります。葉の表面の様子もそうですが、時々は葉っぱをめくって裏をよく観察するようにすると良いでしょう。