室外でアイビーを栽培していると、恐らく結構な確率で頭を悩ませる害虫のひとつ、アブラムシ。アブラムシは成虫になると1日で5匹ほど産むと言われ、室内栽培のアイビーでも外に出して日を当てている間に寄生されいつの間にか増えていた、なんてこともあるようです。窒素分の高い肥料を与え過ぎていたり、株間が狭かったり葉が密集していると風通しが悪くなりアブラムシが寄ってきやすくなります。
では、そんなアブラムシを見付けたらどうすれば良いのか、殺虫剤はどれを選べばよいのかを紹介していきます。
アイビーにアブラムシがついたら…駆除は早めに!
自分の手でそのまま駆除する、水で勢いよく洗い流す方法のほか、屋外で栽培している場合、天敵であるテントウムシの力を借りることでも駆除が望めます。
テントウムシは1匹当たり10匹以上のアブラムシを食べますので、アブラムシが増える数を上回ります。
また、まだ発生した初期ならば牛乳をそのまま、あるいは1:1で水と薄めて、もしくは片栗粉大匙1杯を水1ℓに溶かして1度沸騰させたものを霧吹きなどで吹きかけて窒息させるのも一つの手段。
牛乳の場合、そのままにしておくと牛乳が腐りますので、その後時間をおいたら念入りに洗い流しておいてください。
しかし、これらは早期発見時に有効な手段で、増殖してしまうとあまり効果は見込めません。そこで活躍するのが殺虫剤です。
アイビーへ使用できるアブラムシに効果アリの殺虫剤は?
まず、即効性のあるオルトラン。こちらは水和剤と粒剤があります。浸透移行性なので、効果が持続する期間が長く、予防効果もあります。また、幅広い種類の害虫に有効でもあります。
次に、スミチオン乳剤。こちらは40年近く販売されており、安全性と効果が高いと言われています。薬剤が付着したところに有効なだけでなく、植物の内部に侵入した害虫にも効果があり、幼虫から成虫まで幅広い段階の害虫に効きます。
そして、安全性にも優れた総合殺虫剤のベニカXスプレー。こちらは病気を同時に防除でき、害虫もすばやく退治してくれます。予防と治療に効果が期待でき、再発生の軽減にも役立ちます。
最後に、アーリーセーフという総合殺虫剤。こちらは乳剤タイプで、天然由来(ヤシ油)の脂肪酸グリセリドを有効成分にして作られており、においも少ない殺虫剤です。適量を水で薄めて散布します。
まとめ
こちらに挙げた殺虫剤は、その中でも比較的人体に影響が少ないものですが、やはり殺虫剤や農薬に属するものですので、しっかりと使用方法をよく読み、希釈する際も使用量をよく確認するようにしましょう。特に、ペットやお子様がいるご家庭は特に取り扱いに注意が必要です。また、同じ薬剤を使用しているとアブラムシが耐性を持ち始め効果が薄くなる場合もありますので、2~3種類の薬剤を順番に使うようにすると良いでしょう。