アイビーなどの観葉植物に、白い綿状のものが現れるときがあります。人によって「ホコリかな?」と思って取ろうとするか、もしくは気にしない方もおられるかもしれませんし、「もしかして、病気?!」と思ってしまう方もいらっしゃると思います。

実はどちらもあながち間違っていなくて、これを放っておくとさらに被害が広がることとなってしまうものなのです。では、この綿状の物体は一体何なのか?について紹介していきます。

アイビーについた白い綿、病気じゃないならいったい何なの??

アイビー 病気 白

白いものが粉状のものなら他の病気の可能性もありますが、白い綿状のものの場合は「コナカイガラムシ」という虫の可能性があります。

判断のポイントとしては、白い綿が付いているのを見付けたら、それがついている葉や枝に触れてみてください。そこがベトベトとしていたら、まず間違いなくコナカイガラムシです。

ベトベトしているのはコナカイガラムシの排せつ物で、他の虫(アリなど)を呼び寄せます。虫が平気な方ならばよく観察してみると、その中に2mmから3mm程の、わらじ型をした虫がいるのが確認できると思います。

このコナカイガラムシですが、放っておくとあっという間に増殖してしまい、寄生したアイビーを衰弱させて枯らせてしまうだけでなく、その排せつ物が「すす病」という病気の原因になるため早急に駆除してしまう必要があります。

また、一度植物に付着してしまうと他の植物にも伝染っていくため、他にも植物を栽培している場合は特に注意が必要です。

コナカイガラムシの発生期間は長く、春から冬の冬眠期間にかけて7回から8回。風に乗って飛んでくることが多いそうです。

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まだ幼虫の場合は殺虫剤などの薬剤で退治できますが、成虫になってしまうとその名の如く硬い殻のようなものを持つようになるため効果が薄いものもあります。

なので、そんなときはピンセットや割りばしなどで取り除くか、使い古した歯ブラシでこすり取りましょう。ただし、その際傷つけないように気を付けてください。

葉や枝に残っているべたべたした排せつ物は、濡れた手ぬぐいやティッシュなどで拭き取ります。また、落ちた残骸から幼虫が出てくる場合もあるので、土に落ちたときは取り除きます。その後再発防止のため粒状の殺虫剤を土にまいておくと効果的です。

まとめ

コナカイガラムシは新芽や葉の付け根などに発生することが多いようです。見つけたときには数が増えていて既にすす病が発症していた、なんてケースも多くあるようです。アイビーが丈夫でも、こまめに状態を確認する必要があるということですね。