シクラメンは冬に咲く植物なので夏場の暑い時期が苦手です。多湿も嫌うので梅雨の時期は病気になりやすいので注意が必要です。
球根が傷んだり病気になると手遅れになってしまうので、そうなる前に病気の予防をしておきましょう。
シクラメンがかかりやすい病気とその予防法
シクラメンの病気
・灰色カビ病
梅雨など雨が多く、多湿になると発生しやすい病気です。
カビ菌による病気で花びらに灰色の模様ができて見た目が悪くなります。
予防法:
風通しの良い場所に置いてあげましょう。
密集しているとカビが蔓延しやすくなるので、葉組を行いましょう。
・萎凋(いちょう)病
高温の状態が続くとかかりやすくなります。
葉が紅葉したイチョウのように黄色くなり腐ってしまいます。
まだ暑い時期に購入し、早めの植え替えをしてしまうのも発症を招くので、植え替えは涼しくなってから行いましょう。
予防法:
風通しの良い涼しい場所に置く。夏場は直射日光が当たらない日陰に移動させてあげましょう。
植え替えは天気予報を見て涼しい日が少なくとも一週間以上続く日を選んで行う。
・軟腐病
球根が高温に耐えきれずに柔らかくなって腐ってしまう病気です。
この病気は治りにくいので、発病したら処分を覚悟しなければなりません。
水やりの際に球根に直接水がかかってしまうと発病しやすくなります。
予防法:
夏に起こりやすい病気なので夏越しの際は水切りができる休眠を行う。
球根に水や薬剤が直接かからないようにする。
植え替えなどで球根を傷つけないように大切に扱う。
シクラメンが病気になった時に使える薬
シクラメンが病気にになってしまうと薬を使わなければ中々治りません。
病気に効果的な薬剤をご紹介します。
・灰色カビ病
有効成分…ジエトフェンカルブ、チオファネートメチル
・萎凋病
有効成分…ベノミル
ベノミルはうどんこ病や黒星病にも有効です。
・軟腐病
軟腐病は薬剤によって予防することができます。
有効成分…:塩基性硫酸銅
カビや細菌による病害を防いでくれる役割をもっています。
夏場のシクラメンは病気の進行が早く、気が付いた時には手遅れになってしまうなんてことも。
休眠中であっても数日おきにこまめに様子を見ることが大切です。
予防効果のある薬剤は病気になる前から適切に使用しましょう。
まとめ
シクラメンが夏越しが難しいと言われる所以は、暑いと病気になりやすい事にあります。
予防対策を行い、2年目、3年目のシクラメンを楽しみましょう。