シクラメンの花は、色のつき方や花弁の形など種類によって特徴があります。その中で、ウェーブ状になって咲くフリンジについて、また、フリンジ咲きのビクトリアの育て方を見ていきます。
シクラメンの品種、フリンジ咲きビクトリアの育て方
フリンジとは、花弁に切れ込みがあり、緩いウェーブになっている品種です。強いウェーブ状はロココ咲きといいます。その中で、ビクトリアは人気が高い品種のひとつです。
ビクトリアの特徴は、一般的なフリンジ咲きよりもウェーブが緩やかで柔らかく可愛らしい印象です。花弁の縁に必ず縁どりがされています。
また、付け根付近に斑点のような目があり、縁とこの目の色合いがほぼ一緒だそうです。花弁は全体的に白や濃いピンクなどさまざまです。
縁と目に入る色は、鮮やかなピンク色、または赤紫などが見られます。
大きさは、コンパクトなものよりボリュウムのある品種が多く、水やりの際は花に水がかからないように注意しましょう。花にシミやカビが出来る可能性があります。
ビクトリアの育て方の注意点は、10月~5月の開花時期には、10℃~20℃を保った室内の日当たりの良い場所で管理しましょう。
時々鉢の向きを替えて偏らないようにします。水やりや肥料の与え過ぎには注意が必要です。根腐れを起こさないように、表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
その際、花だけでなく、葉や球根などにも水がかからないようにして下さい。
1月~3月には追肥をします。できれば、シクラメン用の肥料を選び、用法などラベルにそって適切に与えるようにしましょう。
花がら摘みは、咲き終わったら、種が出ないうちに付け根から一気に抜いてしまいます。枯葉も花同様に根から抜き取ってしまいましょう。
いずれも病気の原因になりますので、必ず行うようにしましょう。
病害予防として、月1回ほど殺虫剤と殺菌剤を混ぜて鉢土に散布して下さい。
11月~12月には、葉組みをします。葉がたくさんある下には、球根の頭があります。その球根の芽に光が入る様にしてあげます。
この作業は、夏越しをした2年目以降の球根に必要な作業です。購入1年目は必要ありません。
中心部から綺麗に花を伸ばす為に葉を周囲に広げて、中心部を開けましょう。そうする事によって、光が球根に届きます。真ん中に蕾が揃ってくるまで繰り返します。
まとめ
フリンジ咲きのシクラメンは、花の縁のウェーブがとても愛らしく、その中でもビクトリアの品種は、上品さも備わっていて、見ているだけで和みます。
シクラメンの花は繊細で夏越しが難しいといいますが、
花の性質を理解し、適切で細やかな育て方を心がけて、長く咲かせていたいですね。