ビオラセラという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ビオラセラとは「スミレ色」とか「薄紫色」のという意味です。花やサボテンの名前の後ろにつけることがあるようです。

今回はカトレア・ビオラセラの花の色や特徴について紹介します。

カトレアのビオラセラの特徴と花の色は?

カトレア ビオラセラ

カトレア・ビオラセラはベネズエラとブラジルを原産とするカトレアです。特にベネズエラ産のカトレアの中ではカトレア・ビオラセラは分布範囲がもっと広いといわれています。

カトレアは着生ランの一種で樹木にくっついて生きている植物です。着生ランとは、樹木から、栄養をもらっているわけではなく栄養は自分で摂取するのですが、普通の地面で育つ際の生存競争を避けるために木に着生という状態で存在してきました。

ベネズエラのカトレア・ビオラセラはその広い分布範囲のためか、自生している地域により少し違いがあるようです。

川沿いに自生するものは、高い木に着生するため全体的に小さくまとまります。このタイプはブラジルで自生しているタイプに似ています。

違うタイプとしては、サバンナの低い木に自生するタイプです。こちらに着生するカトレアはとても大きくなる特徴があります。

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カトレア・ビオラセラには、2つの色のタイプがあり、セミアルバとよばれるリップが白地に赤が映えるタイプとセミレアといわれるリップが青のタイプです。

その名のとおり、紫色の花が咲きますが、ペタル(花弁)が白地で、葉脈のところが薄く紫色になって、リップがそれより濃い紫で覆われているものや、全体的に薄紫になるものもあります。

その他にも、ペタルとセパル(萼片)は真っ白で、リップは赤紫か青紫になっているものがあります。どの場合にもカラム(蕊柱)から黄色い筋がまっすぐ伸びています。

育て方や環境によって葉の色のつき方が微妙に変化(特にペタルの赤と白の配合など)して、それもまた栽培するときは楽しいかもしれません。

まとめ

カトレア・ビオラセラは、水やりが複雑なこと、冬を越す温度が高いこと、根は太いが本数が少ないなど、日本での栽培はとても難しいようです。

色にも赤系と青系があって結果紫色になるというのもなんだかとてもわかりやすい気がします。特に青系(セルレア)はほとんど見かけないようです。