華やかでボリュームのあるヒヤシンスは、ツルボ亜科ヒヤシンス属の球根性多年草に分類されます。多年草なので、毎年開花シーズンになると咲き始めます。しかし、花が咲いた後の球根の管理をしっかり行わないと花が咲かなかったりします。一方で、花が咲いた後、そのままにしておいても花が咲くこともあります。地植えしたヒヤシンスは、植えっぱなしのままでも良いのでしょうか。
地植えのヒヤシンスは植えっぱなしにするとどうなる!?
ヒヤシンスは多年草なので、花が咲き終わったあとは、球根を取り出す堀り上げ作業を行います。そして、9月から11月の間に植え付けを行い、また花を咲かせます。しかし、堀り上げをせずに肥料も与えずにそのまま放置しても地植えの場合は、ヒヤシンスは毎年咲きます。しかし、何年も放置して毎年咲かせていると、花は咲きますが、肥料不足のため、どんどん花や葉っぱが小さくなってきます。一方で、花が咲き終わって肥料を与え、堀り上げをして管理をしっかりすると、花の数は多く葉っぱも立派なヒヤシンスになります。ヒヤシンスは、小さいながらも、自然に球根が分球するため、放置していても花が咲きます。
しかし、放置しても花が毎年咲くのは地植えだけです。鉢植えで放置すると、花は咲きますが貧弱であまり育たないまま枯れてしまいます。ヒヤシンスの生育に関係する温度を調整しても、鉢植えの場合はうまく生育せずに枯れてしまいます。これは、地植えと違い、鉢植えの中では肥料が不足することが考えられます。地植えの場合は、土には落ち葉が溜まって栄養になったり、雨が程よく降ったりして、常に自然の栄養分があります。これらのことから、鉢植えで植えっぱなしで放置するのは、あまり適切ではありません。
【まとめ】
ヒヤシンスは、地植えの場合は放置しても、小さいながらも毎年花を咲かせることがわかります。しかし、球根の力が年々弱っていくので香りは保たれますが、花としては控えめな花姿に変化していきます。放置していてもヒヤシンスは何十年も咲き続けることができます。好みにもよりますが、ボリュームのあるヒヤシンスを楽しみたいというときは、やはり、堀り上げをして管理をしっかりすることが重要になります。