カサブランカを育てていくうえで病気には気を付けなければなりません。
というのもカサブランカの球根はもともとウイルスに感染していることが多いからなのです。病気の症状は生育期前半に現れることは少なく、育てているうちにいつの間にか発生しているケースが多いようです。カサブランカの病気には一体どのような病気の種類があるのかご説明しましょう。
カサブランカの花の病気について
カサブランカの花の病気で特に厄介だと言われているのがウイルス性の病気です。植物の細胞に寄生する小さな粒子で一般的にウイルス病と呼ばれ、治療法がないので一度感染すると大きなダメージを受けます。感染した株は花を咲かせることもできず処分するほかないのです。ウイルス病の種類は約10種類ほどあるのですが、主にモザイク病、急性落葉病、萎黄病、腫葉病の4種類があります。
モザイク病の症状は葉や花が変形したり斑が現れたりしていくうちに株が弱ってしまいます。急性落葉病の症状は、葉の色が褐色に変色し、どんどん濃い色に変色していきます。思っているうちにあっという間に全ての葉が落ちてしまうのです。茎だけになる姿からステッキ病とも呼ばれています。萎黄病の症状は名前の通り葉や茎が黄色くなり茎が伸びなくなります。腫葉病の症状は葉や花に水浸状のシミのようなものが広がったり、花が奇形になります。
これらは単体で発生することもありますが、複数のウイルスが合わさって発生することもあります。他の植物に被害が拡大しないためにもこれらの症状を発見したら早めに株を抜き取って処分する必要があります。また、ウイルス病に感染している花や葉を切り落とすのにハサミを使った場合は、ハサミにもウイルスが付着している為、そのまま他の植物に使うことはしないでください。必ず消毒を行い、感染が広がらないよう気を付けましょう。
【まとめ】
カサブランカにはウイルス病と呼ばれる怖い病気があり、代表的な種類は4種類あります。
どれもかかってしまうと治療法がないので、株ごと処分するしかありません。他の株に悪影響を与えないためできるだけ症状に早く気付いて処分することが必要なのです。