ふわふわした冠毛が特徴のアザミ。しばしば植物性のケサランパサランとして話題にあがることもあります。
では、そんなアザミの育て方について紹介していきます。
ケサランパサランことアザミの育て方は意外と簡単?
アザミはトゲクサとも呼ばれ、葉や総苞にとてもとげが多く、触るととても痛いものが多いです。そのトゲは、スコットランドではバノックバーンの戦いにて劣勢だったスコットランド軍が、この花のトゲのお蔭でイングランド軍に勝利したとして歌の題材にされているほどです。
そんなアザミですが、そんな勇ましい伝説に漏れず頑健な植物です。暑さ寒さに強く、あまり手をかけずとも繁殖力が旺盛なためぐんぐん育ちます。
春から夏にかけて成長するため、この期間はしっかりと水をやって乾燥を防ぐようにします。乾燥にも強い種類ではありますが、乾燥しすぎると成長が鈍くなるのです。逆に花が終わったあとの秋以降は水を減らして乾燥気味で管理します。ただし湿地性のアザミ(キセルアザミなど)は水を好むので水をしっかりと与えるようにしましょう。
アザミは、直射日光が当たる日向、半日陰まで場所を選ばず育てられるのも特徴です。ただし、やはり植物ですから日に当たらないと成長が鈍くなり花のつきが悪くなります。適度に日光に当ててあげるようにしましょう。
アザミは夏も冬も特にこれといった対策をする必要がなく、植えっぱなしでも大丈夫です。しかしすぐ大きくなる植物でもあるので、植え替えの手間を考えると庭植えの方が楽かもしれません。その時は被同士の間隔を30cm以上離すようにしましょう。鉢植えの場合は市販の培養土(花・野菜用)で植え付けをします。高山性のアザミについては山野草用の土を使います。成長したアザミは種類によっては茎が弱いながら高く伸びるので、風にあおられ危ないと判断した場合は支柱を立ててください。また、アザミは摘芯(芽の先端を摘み取ること)を行うことによって脇芽が増えて株を大きくすることが出来、それによって花が増えていきます。花を楽しむ場合は適宜行うと良いでしょう。
アザミのケサランパサランこと種子を採取する場合は、放っておくと虫などによって他の雑草と交配してしまうので、育てているアザミの種類そのままの種が欲しい場合は花が咲く前に袋をかけてその中で人工授粉させて種を採取します。受粉後も袋はかけておかないといけないので、花が見えなくてちょっともったいない気もしますね。
【まとめ】
古くから野山で咲いている花だからか、手が掛からないのは嬉しいですね。しかしその可愛らしい花と綿毛ですがその全体にはトゲが生えているので、ペットやお子様がいらっしゃるご家庭では注意が必要です。