チューリップは球根で育てる。至極当たり前のように思い、球根から栽培しておりましたが、なぜ、チューリップは種から育てるのではなく、球根から育てるのでしょうか。その謎を探ってみたいと思います。

チューリップ 種 球根

チューリップは種からではなく、なぜ、球根で育てるの?

花屋さん、量販店等に行くと、チューリップの球根は、ほとんどのものが袋に入れられて売られております。それらの袋には、そのチューリップがどんな色の花を咲かせるか、見て分かるように表示されており、きちんと、その通りの花を咲かせることができます。

 

わたし達が目にする機会の多い植物には、雄しべになる花粉が雌しべに付くことで種子ができる有性生殖と呼ばれる種類があります。いわゆる、種子で子孫を増やしていく植物のことです。それに対して、球根で子孫を増やしていく植物・方法は、無性生殖、もしくは栄養生殖と呼ばれます。

 

チューリップは、現在、球根での栽培が主流となっておりますが、種子からでも育てることはできます。ただ、すべての種子から、キレイな花を咲かせることはできません。非常に稀であると言っても過言ではありません。

これは、チューリップのもつ自家不和合性という性質によるものです。ちなみに、自家不和合性とは、その花の花粉がその花の雌しべに付いても種子はできませんが、他の花の花粉が雌しべに付いた場合に限り、種子ができるという性質になります。

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但し、チューリップの場合、雄しべの花粉を雌しべに付けることに成功し、上手く種子ができても、球根のように半年ほどで花が咲くわけではありません。種子で栽培すると、種子を庭に蒔いてから花が咲くまでには、3~5年という長い年月がかかります。

市販されている球根は、秋口に植えれば、翌年の春にはキレイな花を咲かせ、わたし達を喜ばせてくれます。種子から育てるには、まず、その種子を市販されている球根の大きさに近い状態まで成長させなければなりません。

種子から育てる場合は、その年月を考慮した上で栽培されることをおすすめします。

まとめ

チューリップを種子から育てるのであれば、原種チューリップはいかがでしょう。原種チューリップの場合は、その生命力の強さから、種子からでもきちんと育つことが、チューリップ愛好家の方々がアップした動画、ブログ等から証明されております。初めてチャレンジする際は、ブロガーさん達の栽培方法を参考にされてみてはいかがでしょうか。