菊はとても身近なお花の一つですよね。菊って日本のお花?かと思いきや元々は中国のお花ってご存じでしたか?今では西欧で育種が進んだおかげで生まれた花数の多いスプレー菊など、多種にわたるカラフルな菊が私たちの目を楽しませてくれます。菊は多年草の植物ですので適切な育て方で毎年花を咲かせてくれます。
花は生き物ですので手をかけてあげなくては無事に育ってはくれませんが、ポイントを押さえれば秋には美しい花を咲かせてくれます。ここでは一般的な菊の育て方の流れと、その中で大切な摘心という作業についてご紹介します。
菊の育て方と摘心について
・菊の育て方
菊は一般的に苗から育てます。品種によって開花時期が異なりますのでここでは秋9〜11月に開花する菊についての流れをご紹介します。
春先4〜5月頃に植え付けを行います。菊用の土が売っていますのでそれを利用することをお勧めします。
本葉が6〜8枚に育ってきたらまず1回目の摘心を行います。ここで簡単に摘心についてご説明します。「摘心」というのは野菜や草花など植物の生長の上で新芽を取り除く大切な作業のこと言います。
剪定とも呼ばれ、よく松を育てる時に剪定という言葉を耳にするかと思います。摘心をすることで脇芽がたくさん増え形良くたくさんの花を咲かせることができます。
もし摘心をしなかったら、背ばかりが高くなり花の少ない貧弱な仕上がりなってしまいますのでかかせない作業です。摘心を何度か繰り返し、虫に気をつけてあげると秋には美しい花を咲かせてくれます。
菊の摘心の時期は?
では摘心はいつしたらいいの?いつどうやったらいいのか悩みますよね。先にも述べたとおり本葉が6〜8枚に育ってきたらまず1回目の摘心を行います。
せっかく出てきた芽を取ってしまっていいのか不安になると思いますが、菊はとても生命力が強い花でちゃんと脇から芽が出てきます。安心して1回目の摘心を行いましょう。
脇芽が伸び葉が5〜6枚ついたら2回目の摘心を行います。品種によって摘心の回数は違ってきます。枝の育ちを見ながら数回繰り返します。
摘心は開花2ヶ月前までに終わらせるのが望ましいとされています。秋咲きでしたら7〜8月までに終わらせるといいですね。
ここで注意しなくてはいけないのが肥料です。十分な肥料がないと脇芽も少なくなり生長も弱まってしまいます。摘心の時期と肥料には気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?菊を育てるのは初めて、という方にはすこし手間のかかるお花かもしれません。でも手をかけることで自分好みの形に育て上げることができ、綺麗な花を咲かせてくれたらこんな嬉しいことはありませんよね。
せっかく出てきた芽を摘み取る作業はとても不安だとは思いますが、この摘心をしなければ枝ぶりが悪く花数の少ない仕上がりになってしまいます。自分の菊と対話しながら美しい花を咲かせてみてくださいね。