花を育てていると、普通に育てているつもりでも花が咲いたり咲かなかったりすることもあると思います。基本的には日光に当てて水やりをしていれば育ってはいくのですが、花によっては開花させるために特定の条件が必要な場合もあります。
菊を育てること自体はさほど難しくありません。しかしせっかく育ててもその美しい花を開花させられなかったら悲しいものです。では、菊を開花させるために必要な条件とは何でしょうか。
一般的な秋に咲く秋菊で見ていきたいと思います。
菊が開花する外的条件と内的条件
まずは菊の特徴を知ることで、開花への正しい道筋と条件が見えてきます。
菊は日光を好む花です。1日に9時間から15時間日光を浴びせましょう。水やりをする際にはやりすぎに注意して、土が乾燥したら次の水やりをするようにすると生育に良いです。しかし蕾をつけてからは水を多く必要とするので、乾燥させつつ水切れを起こさないように水やりをしましょう。
菊は短日植物といって、日光を浴びる時間が短くなると開花する性質を持っています。これは開花のための外的条件のひとつです。
この特性を利用して開花時期をコントロールすることもでき、電照菊という電球などを使用した抑制栽培の方法もあります。
この方法により秋に咲く菊を一年間通して栽培し出荷することができるようになりました。
しかし、早く咲かせたいからといって日光を浴びせる時間をむやみに短くしても簡単には開花してくれません。一定の大きさに育たなければ花芽を付けることができないからです。こちらは開花のための内的条件といえます。
菊が開花するために適した温度管理
日光や水やりなども大切ですが、菊が開花するにはその温度も重要となります。
菊は寒さには強くても、暑さには弱い花です。日当たりの良い場所で育てることが必要ではあるのですが、真夏にずっと日光のもとに置いてしまうと高温になり菊の生育が鈍くなってしまいます。
秋菊にとっては16度から21度が花芽を形成させるために丁度いい温度といわれています。秋になれば丁度そのくらいの温度になり花芽を付け蕾となり開花できるので、その前の段階の真夏に生育を阻害してしまうのは避けるべきです。
真夏は明るい日陰に置くなどして高温状態をなるべく和らげてください。
まとめ
菊が開花するための条件として日光と温度という外的条件と、一定の大きさまでの生育という内的条件が必要であることがわかりました。日光を好むからといって温度を考えずに真夏の炎天下に置いておくと、生育に影響があり最悪開花しないかもしれません。
温度管理が大切なので、外でも室内でも高温になりすぎない場所で育てることが開花に必要な条件なので気を付けましょう。