普段、愛犬と散歩している道すがら何気なく目にする植物ですが、その中には愛犬が食べると中毒を起こしたり、触れただけで炎症を起こすものが存在します。
菊の花もそのひとつです。犬にとって菊の花はどのような中毒を引き起こすのでしょうか。また猫にとっても菊の花は危険なのでしょうか。
菊の花は犬にどのような中毒を引き起こすの?
普段、愛犬と行くお散歩コースの道端には、小さな菊の花が咲いていることがよくあります。しかし菊には、犬にとっては触れるだけで皮膚に炎症を起こす場合がある毒があります。
菊は花びらだけではなく葉や茎、根など全ての部分に犬にとっての有毒成分を持っています。
道端によく生えているノボロギクはセネシオニンという有毒成分が、またシュウメイギクはプロトアネモニンという有毒成分が含まれています。
犬が菊に接触すると、軽度の皮膚炎を発症する可能性があるだけではなく、もし食べてしまった場合は嘔吐や下痢、過剰なよだれを引き起こし、運動失調をきたす場合もあります。
万が一呼吸困難の症状が出た時には、焦って横にしたり下手に動かさずに、犬が楽な姿勢でいる状態のまますぐに動物病院へ連れて行ってください。
犬が菊を嗅ぐだけでも注意しなければなりません。菊の花を見かけたら犬を離れて歩かせるようにしましょう。
菊の花は猫にも危険なものなの?
猫にとっても菊は中毒を引き起こす可能性のある植物です。
猫は体が人間より小さいため、少量でも中毒性のあるものを食べたり触れたりすると、中毒を引き起こす場合があります。
危険を減らすためにも、猫を飼っている場合は、室内に中毒性のある植物を持ち込まないようにしましょう。
特にデージーやヒナギクなどは、クニテルペンラクトンという有毒成分を含んでいるため、猫にとっては接触すると皮膚炎を生じます。
もしそれらを猫が食べてしまった場合は、嘔吐を引き起こす可能性もあります。
まとめ
植物は「○○科の○○属」と分類されています。同じ科目に属する植物は、同じような成分が含まれている場合が多くあります。
花の形や色が違っていても、愛犬や愛猫にとっては有毒になる成分が含まれている確率が高いため、まずは植物が何科に属するかを調べるようにしましょう。
1つでも中毒性があるとされる科目の植物には、気をつけるようにしてください。