パンジーを育てていくにあたって注意するべきことはいくつかありますが、そのうちのひとつにあげられるのがアブラムシの付着です。
特に夏場はアブラムシが繁殖しやすく、放置していると取り返しのつかないことになってしまいます。アブラムシが発生する原因を学び、適切な駆除と予防の方法を心得ておきましょう。
パンジーにアブラムシが発生してしまう原因は?
パンジーに限らずガーデニングの天敵ともいえるアブラムシですが、そもそもどうして発生するのでしょうか。
アブラムシ自体が植物に寄生し、植物の汁を吸うことを好んでいることは仕方がないのですが、それでもアブラムシが発生しやすい環境というものは存在します。
ひとつは、肥料の与えすぎです。特に窒素系の肥料を過度に与えていると、葉っぱで生み出すアミノ酸が多くなってきます。
アミノ酸はアブラムシの大好物ですので、それに吸い寄せられる形でアブラムシが発生してしまうのです。
もうひとつは風通しの悪さが考えられます。あまり密接した感覚で栽培していると風通しが悪くなり、アブラムシが発生・繁殖しやすい環境をつくることに繋がってしまいます。
パンジーにアブラムシを付着させない予防法
アブラムシを発生させない環境をつくることが最良の予防法であると言えます。まずは前項で述べたアブラムシが発生しやすい原因を取り除きましょう。
肥料は与えすぎていませんか?パンジーを植える感覚は狭すぎはしませんか?風通しをよくし、どうしても肥料を使うのであればリン系の肥料に切り替えるなど、アブラムシが好む環境を避けることが大切です。
アブラムシをよせつけないという意味では、薬剤を用いる他に光り物を用意することがあげられます。アブラムシは光のある方向に向かって飛ぶ習性を利用して、アルミ箔などを反射させて上下感覚をおかしくさせます。
絶対に寄り付かないとは言えませんが、薬剤を使わない予防としては試してみるのもいいかもしれませんね。
パンジーにアブラムシが繁殖してしまったときの駆除方法
もし、パンジーにアブラムシが付着してしまったら?おすすめの駆除方法を最後にご紹介します。
もっとも一般的かつ効果的なのは殺虫剤、駆除剤を散布することです。殺虫剤と一言でいってもさまざまなタイプが存在しますが、長期間の効果を期待するならば浸透移行性の殺虫剤です。
スプレータイプもお手軽さがいいですが、長期間効果が持続するわけではありません。対して顆粒タイプの殺虫剤は土にまくことで植物の内部に浸透し、その効果も一ヶ月~二ヶ月と長期間望むことができます。
もし、農薬や殺虫剤といった薬剤を使わずに対策をしたい場合は、牛乳と水を薄めた液体を散布する方法もあります。
まとめ
アブラムシは植物を育てていると必ずといっていいほど出て来る問題です。今回あげた対策の他に、アブラムシの天敵であるテントウムシを捕まえてきて食べてもらう、という方法もあります。
テントウムシがアブラムシにとって天敵であることは、幼い頃習ったのではないでしょうか。薬剤以外の方法もいくつかありますので、色々な手法を組み合わせるといいかもしれません。