バラを食い荒らすスリップス。
葉っぱや花へのダメージだけでなく様々なウイルス病の媒介となる厄介な害虫です。
今回はスリップスの予防対策や駆除方法をご紹介します。

バラ スリップス 対策

バラを弱らせるスリップスの防除対策

・スリップスについて
スリップスとは体長1~2mmほどの小さな害虫で、別名アザミウマと呼ばれます。
葉の付け根など見えない所に卵を産み付け、幼虫は葉っぱを食べ、成虫になるにつれ花や新芽を食い荒らしていきます。
スリップスによるダメージを受けると花の色がかすり状に抜け、葉は白色や褐色の斑点が生じたりと見た目が悪くなってしまいます。
放っておくと新芽の変形が起こったり花が咲かなくなってしまったりと甚大な被害をもたらします。
人間には噛みついたりしないものの小さなスリップスが縦横無尽に這っている姿は気持ちが悪いので、大量発生する前になんとかしたいものですね。

・スリップスが発生しやすい原因
スリップスは4月~10月ごろに発生します。気温が高くなると特に活動的になるので夏場は要注意です。
主な発生原因は庭植えの場合周辺に雑草が多い、鉢植えの場合は天敵になる虫(ヒメハナカメムシやカブリダニ)が居ないことがあげられます。
窒素を好む害虫なので、窒素系の肥料を多用していたり咲き終わった花をそのままにしていると発生しやすいようです。

・防除対策
スリップスの発生を防ぐ方法をご紹介します。
・咲き終わった花(花がら)を除去する
・周辺の雑草を取り除く
他にも防虫ネットや光線反射シートを使うなどといった方法があります。

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バラに発生してしまったスリップスの駆除方法

発生してしまったスリップスの駆除方法をご紹介します。

・スリップスが入った花を切り落とす
一番簡単な方法ですが、全てを駆除する事はできません。
薬剤と併せて行いましょう。

・薬剤
スプレー式のものもありますが、卵は葉の裏など薬液がかかりにくいところについているものにはあまり効果がありません。。
そこでおすすめなのが土にばらまく粒剤。根から吸収された成分が花の中や葉裏まで届くので確実に効果が出ます。
使用する場合は成分をよく見てバラ本体に影響のないものを選びましょう。
スリップスの種類によっては効きにくいものもいますので、複数の種類をローテーションを組んで使用しましょう。

・天敵の導入
ヒメハナカメムシは生物農薬として実用化されているので薬剤を使わないでスリップスを撃退してくれます。
他の植物に影響が出る場合があるので、防虫ネットを使った上で使用しましょう。

【まとめ】

夏場はスリップスが活動的になることと雑草も伸びやすいことから小まめな手入れが必要となります。
駆除をした後は予防も一緒に行うことで再度スリップスが繁殖するのを防ぐことができます。