スミレは多年草で手間をかけなくても咲いてくれると言われていますが、鉢植えなどの場合は種子を採って増やしていったほうが良いそうです。
しかし、スミレの種はいつ頃採取するのか、どうやって採取するのか、わからない方も多いですよね。
そこで今回の記事では、スミレの種を確実する方法と採取時期について説明したいと思います。
スミレの種を採取する方法
スミレは野山などに自生する多年草ですが、街中でも見かけることができる身近な植物です。
昆虫を媒介する植物でスミレの蜜を求めてやってきた昆虫の体に花粉が付着し、次のスミレに移動して受粉すると言われています。
しかし実際にはこの方法で結実することは少なく、開花期を過ぎた夏から秋に閉鎖花と言うつぼみの段階で自家受粉し結実するそうです。
花を咲かせていないスミレに種ができるのはこのためだとされています。
スミレはこぼれ種でも増え、特に手間をかけずに毎年花を咲かせますが、2~3年で枯れてしまうことが多いそうです。
長く栽培したい場合は、種を取って増やすようにすると良いそうです。
地植えで種類が混ざらないようにしたい場合や鉢植えの場合は、初夏から秋ごろ下を向いていた閉鎖花が上を向いてきたら、熟していると言うことですので、摘み取って採取し、種を取り出します。
スミレは上を向いて種子を飛ばすので、果実が開いていないうちに採取するのが良いそうです初めは緑色だった種が黄緑色に変わり、さらに茶色になるとはじけると言われていますので、黄緑色が薄くなってきたときに採取するのが良いでしょう。
思わぬ時に飛ばすこともありますので、よく観察することが重要ですが、茶こし袋や白い不織布などをかけておくと言う方法もあるそうです。
不敷布は手芸店などで簡単に手に入るそうです。
ただし、ビニール製の袋は蒸れるため種子が腐ってしまうことがありますので、使用は避けたほうが良いでしょう。
まとめ
スミレの種ははじけ飛んで、増えていくそうです。
花壇や庭などに地植えしている場合は、自然に飛んで増えていきますが、鉢植えの場合はどこに飛ぶかわからないですから、採取したほうが良いですね。
種が飛ぶ時期を見定めて、袋をかけておくだけで良いそうですから、一度試してみてはいかがでしょうか?