つる性の植物の生育に欠かせないのが支柱。実はこの支柱は巻きつけるだけでなく、密集を避けることによる病害虫被害予防と、植物への日当たり改善により光合成をしやすくする働きがあるのです。
では、クレマチスにはどうやって支柱を立てるのでしょうか。
クレマチスに支柱を立てよう!立て方は?
クレマチスの場合、支柱は木立せいである品種以外は必ず立てることになります。立てる際に鉢植えの場合は支柱の重さが掛かりますので、鉢は重量と安定性のあるものを選びます。また、鉢の底に鉢底石を多めに敷き詰めることで、水はけがよくなるうえに重心が下に集中して安定しやすくなります。鉢に用土と肥料を混ぜたものを鉢の半分まで入れ、その上に肥料を混ぜていない土を薄く被せます。この時に支柱を設置して、苗を入れて残りの土を周囲に入れて植え付けをします。この際、根についている土をくずさないようにすること、支柱に根が振れてしまわないように気を付けることが重要です。クレマチスは根がとてもデリケートで、根を傷つけてしまうと立ち腐れを起こしてしまいやすくなるからです。また、地植えの場合でも根が傷ついてしまう恐れがあるので注意します。
また、旧枝咲きは通年、新枝咲きと新旧枝咲きは3月から10月にかけて誘引させる必要があります。なので、支柱を立てる時期は地植えでしたら地面に植え替えのとき、鉢植えでしたらポットから新しい鉢への植え付けの際に行ってしまうのが良いと思います。
クレマチスに合う支柱の高さは?
使用する支柱の高さは、1年苗(芽が地中から出ているもの)ですとだいたい50cm~60cmのもので大丈夫です。それ以上のものに関しては大型の支柱やトレリスなどで誘引させます。伸びる枝全てを誘引させる必要はなく、骨格になる枝を誘引させればおのずと絡まっていきます。別々の方向へ誘引させるのではなく、一方向へ麻紐やテグスなどでゆるく結び付けてあげると良いでしょう。
【まとめ】
支柱はツル性の植物を綺麗に見せるだけでなく、病気予防や光合成の促進にも効果があるのですね。支柱と言えばアサガオでおなじみのあんどん仕立てのものが有名ですが、他にもおしゃれな意匠のフェンスやオベリスクなど、デザイン性の高いものまでさまざまあります。折角ですから、クレマチスに合いそうなものを色々とホームセンターなどで見てみるのも良いかもしれませんね。