クレマチスの種類や品種は豊富にあり、分類なども様々です。その中でクレマチスとテッセンの違いがよくわからない!?というお話を聞きます。テッセンは、春から秋までの長い期間大きな花を咲かせてくれますが、クレマチスとテッセンとではどう違うのかについてご紹介していきます。
【クレマチスとテッセンの違いは?】
まず、大きなくくりとしてクレマチスがあります。そのクレマチスのくくりの中にテッセンが含まれています。テッセンは、日本で古くから栽培されているカザグルマとの違いについても疑問を持たれることもありますが、テッセンもカザグルマもクレマチスの仲間です。そして、クレマチスは、テッセンやカザグルマなどの花を、海外で園芸用としてキレイに花を咲かせるために交配された花のことです。つまり、クレマチスは、テッセンやカザグルマなどの花を他の原種と交雑させて生育させた園芸種の相称として呼ばれる名称です。クレマチスとテッセンの違いには原産国や花弁の数などがあります。テッセンは、中国原産で中国の野山に自生していたもので花弁が6枚。テッセンの名の由来は、ツルが鉄線のように巻き付くことや、細くて鉄線のように強靭なことからついた名前です。
一方、クレマチスは、世界中に250種類から300種類が分布しています。クレマチスの花びらの枚数は様々で4枚付くものもあれば、6枚の花びらをもつクレマチスもあります。さらに、花の形も様々でベル型の形をした花もあります。テッセンもクレマチスの一種なので、人によっては、クレマチスをテッセンと呼ぶ方もいますが、本物のテッセンは、花びらが6枚で花も小型で花柄には苞があることが特徴です。そして、カザグルマは日本が原産です。クレマチスの一種のカザグルマは日本各地に自生しています。カザグルマの名称は、花がまるで風車のように見えることからこの名がついたとされています。カザグルマの花びらは、4枚・6枚・8枚とほとんどが偶数であることも特徴で、奇数の花びらが付くことはまれといわれている特徴をもっています。クレマチスもカザグルマもテッセンも、見た目からはどう違いがあってどう変わっているのかはわかりにくいですが、簡単な違いの見分け方としては、やはり花びらの枚数がわかりやすいのかもしれません。
・テッセン:6枚の花びら
・クレマチス:複数の花びらをもつ
・カザグルマ:4枚・6枚・8枚の偶数の花びら
まとめ
いかがでしたか。クレマチスとテッセンの違いはかなりわかりにくいですが、花びらの数である程度見分けがつくようなので、見る機会があったら花びらを数えてみましょう。では、この記事のポイントをもう一度おさらいしておきます。
□クレマチスとテッセンの違い
・クレマチスは、テッセンやカザグルマなどの原種と交雑させて生育させた園芸種の相称
・テッセンは、6枚の花びら(中国原産)
・クレマチスは、複数の花びらを持つ
・カザグルマは、偶数の数の花びらを持つ。奇数の数はまれ(日本原産)
現在、クレマチスとして人気になっている大輪の花のクレマチスも、交配により誕生したクレマチスです。交配をすることでより華やかできれいな花を作っているんですね。