ユリに似た大きく豪華な花を咲かせることで人気のアマリリス。
華やかな花が咲くことを心待ちにしながら球根から順調に育っていくのを見守っていると、急に葉に赤茶色の部分ができて少しずつ広がってしまったり、花が茎の部分から折れたりといったことがあります。
一体なぜなのでしょうか。
アマリリスの赤斑病とその治療について
アマリリスに比較的多い病気として、赤斑病、モザイク病、ダニによるものなどがあります。
中でも多いのが、赤斑病という病気です。
赤斑病は赤または赤茶色の楕円形のシミのような斑点が葉の部分にでき、どんどん広がって行く病気です。
疑問に思いながら放置してしまうと、どんどん葉全体に広がり、ついには折れてしまいます。
見つけた時点で早急に病気をもった株を排除、隔離しなければなりません。
赤斑病の原因はスタゴノスポラ クルティシーというカビの一種です。
原因は主に水のやり過ぎ。
カビなので空気中に浮遊することでどんどん広がっていきます。
この症状を発見したら、まずは病理のある葉や花を廃棄し、消毒しなければなりません。
市販の消毒薬散布することで拡散を防ぐことができます。
アマリリスの赤斑病対策。薬剤について
アマリリスなどの赤斑病には、ベンレート水和剤ダコニール水和剤、オーソサイド水和剤、ボルドー水和剤が効果的です。
農作物や園芸用の花につくカビを殺菌消毒するためによく用いられる薬剤で、ホームセンターなどでも入手できます。
適量を水で希釈して、薬剤散布の際にはマスクと手袋を着用して、身体にかからないように散布しましょう。
また、赤斑病の予防として、球根や葉には水を掛けないよう注意し、風通しの良い雨のかからないところに置くことが重要です。
初期の段階であれば、病理のある部分に薬剤をペースト状に塗りこむと拡散が防げます。
まとめ
いかがでしょうか?
アマリリスの赤斑病はアマリリスがかかりやすい病気です。
球根からよく選び、何株も植える場合は、株と株を離して、病気の拡散を防ぐ体制づくりを普段から行って置くことも大切です。
そして、もし発生したら迷わず捨てることをお勧めします。