キャンカーという恐ろしい病気をご存知でしょうか?キャンカーとは、枝枯れ病のことを指し、大切なバラが枯れるというバラ愛好家にとってとても怖い病気なのです。
キャンカーは高温多湿になる5~6月や台風の多い時期に発生することが多く、キャンカーになるとまずバラの茎に紫の斑点が現れ、次第に枝の一部分が茶色くなってしまいます。このままひどくなると、どんどん茶色の部分が広がっていきしおれたり枯れてしまうこともある病気なのです。
目次
バラがキャンカーになってしまう原因とは?
キャンカーは枝折れ、傷などの部分から菌が感染して枝先から枯れてしまう病気なのです。バラの剪定を失敗するとバラがキャンカーになってしまう原因になります。というのも、菌がついたままの剪定バサミで別のバラを剪定したときに菌がうつることで、枝枯れ病になるからです。
また、バラ自体が弱っている場合は、清潔なハサミを使っていてもカットした切り口から菌が入ることがあります。他の原因は、台風による枝の傷口からの感染や、凍傷や霜によるものもあります。
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バラがキャンカーにならないための対策とは?
キャンカーを防ぐ方法は、バラを剪定するときに使うハサミをしっかりと消毒することが大事です。消毒方法は、熱湯消毒、アルコール消毒、ガス火でハサミの先を焼いても良いでしょう。もし、枝枯れ病が発生したら元気なところまで切り詰めましょう。
そして切り口にはボルドー、トップジンMや石灰硫黄合材、オーソサイドを塗りましょう。そのほかには、風通しを良くして日光に当てること、鉢植えの場合雨が続く日には軒下へ移動させる、マルチングを定期的に行う、水やりの際は、水が葉っぱや花にかからないようにすることでキャンカーの予防になります。またイングリッシュローズなどの耐病性の強い品種を育ててもいいでしょう。
まとめ
日本は高温多湿な気候のため、バラを元気に育てるためには病気から守ることがポイントです。普段からよく観察し、元気なバラを育てることも大切です。バラが元気に育つためには、日当たり、風通し、良い土の3つの条件が必要なのです。
そしてキャンカーは切り口や傷などから菌が入り込むことで起こる病気なのです。そのため、キャンカーの防止にはまず剪定の際に清潔なハサミを使うことが大切です。もしキャンカーを発病した枝は見つけたらすぐ乗り除きましょう。