椿は、種から育てることができることをご存知でしょうか。育て方は、育てる人によって様々な方法がありますが、発根させることができれば、あとはそう難しい工程はありません。
椿を上手に育てる方法をアドバイスしたいと思います。
椿の種の育て方について
野菜・果物を育てるには土が命だと言われておりますが、椿の育て方も同様。土づくりから始めなければなりません。
椿は、日本特有の庭木になるため、酸性の土質を好みますので、まずは、酸性の土づくりを行いましょう。庭に直接植える場合は、有機質の肥料や緩効性肥料等を用意し、腐葉土を多めに混ぜた土をつくっておきます。鉢植えの場合は、腐葉土、赤玉土、鹿沼土をそれぞれに用意し、混ぜてつくっておきます。
3月中旬~4月にかけて、もしくは9月中旬~10月中旬にかけて、種を植えます。その際、
水はけの良い、日当たりの良い場所を選ぶことをおすすめしますが、日当たりが悪くても問題はありません。ですが、水はけが悪く、風当たりが強い場所は避けてください。根腐れを起こし、上手く育たない場合があります。
椿の種を上手く発根させるには?
椿の種を発芽させるには、湿度に注意しなければなりません。種を採る最適な時期は9~11月とされておりますが、この時期は寒く、ある程度の湿度があるため、そう神経質になることもありません。が、落ちている種を育てる場合には、種に水分を吸水させる吸水作業から始めましょう。
落ちている種は発芽率が低いため、確実に発根・発芽させたい場合は、椿の実を採り、自然に割れるのを待つことをおすすめします。
水に浸したクッキングペーパーに種を包み、ビニール袋に入れて密閉し、日の当たらない場所に保管します。種が乾燥すると発根しないので、たびたびチェックを行い、乾燥していたら、水を吹きかけて湿らせてやることを忘れないでください。
ですが、水を与え過ぎると根腐れすることがありますので、与え過ぎには、十分に注意しましょう。3~4月になると、種から白い根が見え始め、徐々に伸びてきます。それが、発根です。
まとめ
椿を咲かせている人はご存知だと思いますが、実生の椿は開花まで早くて3年、遅ければ10年は優にかかると言われております。発根・発芽したからといって、すぐ木がすくすくと大きくなって花を咲かせるわけではありません。土・肥料・水やり・気温・育てた方等で差があることを憶えておきましょう。