春にバラの花が咲く頃、花がら摘みをせず放置し、そのまま秋になると赤く球形、または涙形の実が付いているのが見られます。ハーブティーなどで親しまれている“ローズヒップ”と呼ばれる果実です。
自ら収穫して、ジャムを作ったりする事も可能です。では、美味しいお茶や、ジャムを作るためには収穫の適期や方法はどうすればよいのでしょうか。
バラの実を収穫する、その時期と方法は?
収穫の時期は、10月~11月の秋頃が適期になります。その方法は、雨の日をさけて行います。傷んだ実などを選別していき、まずヘタを取り、水でよく洗います。
ハサミで半分に切り種を取り出します。この時、種のまわりについている白いワタの様なものも一緒に、念入りに除去していきます。この作業は素手で行わず、スプーンなどで作業しましょう。
なぜなら、人によっては痒みをともない、肌が荒れる可能性があるようです。また、そこからさらに細かく切ります。湿気に弱いローズヒップは果肉が厚いため、半分に切っただけでは乾燥中にカビが繁殖してしまう恐れがあるのです。
その後、日陰の風通しのよい場所に置いて、よく乾かしていきます。完全に乾いたら完成です。ここからおよそ1ヶ月程度かかります。
もっと早く完成させたいと思う方はトースターや電子レンジを使って乾燥させる事も出来ます。中にオーブンシートをしき、その上に果肉をのせ15分~20分程度乾燥させます。
焦げないように注意が必要ですが、それほど難しくはないので、1ヶ月待てない人は試してみても良いのではないでしょうか。
果肉はお茶に、種子はオイルなどにすると薬用だけでなく、お肌のスキンケアにも良いようです。バラの実を食用にと考えて収穫するならば、農薬は使わないようにしましょう。
まとめ
バラは、花がら摘みをしなければ秋に実を付け、赤くなったら収穫になります。しかし、栄養分が果実にいってしまうため、次の年には花芽が少なくなってしまいます。
花をとるか実をとるか迷ってしまいますね。ローズヒップも出来やすい品種とそうでないものがあるので、両方揃えておき、出来やすいものには実を、出来にくいものには花を咲かせると良いのではないでしょうか。