お庭のテラスで美しく華やかなバラに囲まれてお茶をするひと時。今日選ぶお茶は”ローズヒップ”なんてどうでしょう。そう、バラを眺めながら、バラの実を元に作られたお茶を楽しむ贅沢な一日を過ごしたいと思いませんか。
使い方でいろいろな効果!バラの実(ローズヒップ)の力
バラの実とは、ハーブティーで有名な“ローズヒップ”のことです。赤、オレンジ、濃い紫色をしており、その形は品種によって違いますが、“ローズヒップ”は全てのバラに付くわけではありません。
主に“ワイルドローズ”というバラの原種に付きます。食用と花材用に分かれており、園芸のものよりも丈夫です。ほとんどが無味無臭で、ロサ・カニーナ(別名:ドッグローズ)とハマナスの2種類が、ハーブティーやジャムなどに使用されています。
ローズヒップは酸味が強く、ビタミンCがレモンの20倍!あり、メラニンの生成をおさえるので、シミ予防やウィルスを寄せ付けないため、風邪予防に効きます。
また、赤い色素のリコピンがトマトの約8倍!あるので、生活習慣予防にも効果的な万能の実なのです。
さらに、ビタミンB1、B2、カリウムも多く含んでおり、リラックス効果、眼精疲労の回復に効果があるようです。
ハーブティーとして飲む場合は、実の皮を乾燥させてすり鉢のようなもので細かくしてからお湯を注ぎ、少ししたら出来上がりです。酸味が苦手な人は、お好みで蜂蜜などを入れても良いでしょう。
ローズヒップの果実からは、高温、高圧処理をしないでオイルを抽出させたローズヒップオイルがあります。
リノール酸、トランスレチノイン酸、ビタミンA、ビタミンCなど、数多くの栄養素が細胞の働きを助け、肌トラブルを予防し、更には再生能力も発揮してくれます。
トランスレチノイン酸は 吹き出物、ニキビなどの傷を直す力があるのです。ただし、生産量は少なくコストもかかるため、他のキャリアオイルと一緒に使用するのがおすすめです。
使い方は、化粧水や美容液として、また、入浴剤としても広く使われています。ローズヒップは粘性がある為、オイルマッサージなどは、サラサラ系の他のオイルと混ぜて使うのが良いでしょう。クレンジングオイルとして使う時も、他のオイルと混ぜて使用して下さい。
こんなに万能なオイルですが、酸化させないように注意しましょう。知らずに使用してしまうと身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
まとめ
芳しい香りを発するバラは、眺めているだけでも心を潤してくれますが、ローズヒップと呼ばれる実になると、それ以上に心と体もケアしてくれる、万能の植物であることが分かります。
使い方によって、さまざまな効能を体験できるのが嬉しいですね。ローズ一ヒップはノンカフェインなので、カフェインが苦手な方でも気にすることなく楽しめます。