皆さんは茶道を御存知ですよね。お茶の席というと色々決まりがあるのですが、お茶の席に飾る花にも決まりがあって季節によって飾る花が違うのです。

では椿はどの季節に飾られて、どのような種類の椿が飾られるのでしょうか?調べてみたいと思います。

 

椿の茶花の種類

椿 茶花 種類 時期

茶花(ちゃばな)とは茶道において茶席の床に生ける花で四季の花を用いられますが香の強いものや棘のある花、西洋の花は使われません。

茶花は千利休によって「花は野にある様」と言われるように自然の風情のままに投げ入れることを根本としていて茶会の趣向に応じて床に掛け物と花の両方を同時に置く場合や分離する場合、または夜噺の会のように石菖の鉢をおいたり灯心の先に生じる燃えカスのかたまりを鑑賞する灯花など様々です。

春に使われる茶花の椿、曙椿、乙女桜、寒桜、寒椿、雪中花椿、太神楽椿、太郎冠者椿、初嵐椿、初雁椿、光源氏椿、弁天神楽椿、本阿弥椿、屋久島椿、一楽椿、加賀侘助、菊月椿、白藪椿、腰蓑椿、西王母、玉之浦、姫椿、名月椿、雪端椿、明石潟椿、蝦夷錦椿、向陽椿、胡蝶侘助、少庵椿、鶴形椿、唐椿、春の宴椿、雪椿、百合椿、白玉椿、肥後椿、等

冬に使われる茶花の椿、白玉椿、大白玉椿、秋風楽椿、赤腰蓑椿、秋の山椿、吾妻絞椿、荒獅子椿、島魁椿、白八朔椿、雛侘助椿、八重侘助椿、妙蓮寺椿、藪椿、黒藪椿、臘月椿、白侘助椿、紅侘助椿、菊冬至椿、絞臘月椿、紅臘月椿、白菊椿、白卜半椿、数寄屋椿、太郎庵椿、桃雀椿

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椿の茶花の時期

椿の茶花の時期は概ね冬と春に使われます。冬は新年があけるおめでたい席があるので曙椿などのおめでたい名前の付いた花を生けます。

 

まとめ

茶花に使われる椿はざっと調べただけでも六十種類近くありました。これは昔、北海道を除く各地に椿が自生していて、北前船や参勤交代などで江戸から京都、大阪、肥後まで伝わり天皇家や公家、武家や寺社で品種改良が行われ椿が種類を増やしました。ここまで椿が好まれたのは、花に品格があって高貴な方々に好まれたからなのでしょう。

そして椿は香がほとんど無いためお茶の席にはもってこいの花だったからなのでしょう。椿は日本を代表する花と言っても過言ではありません。