すみれには昔から薬草や食物としてはもちろん、化粧品や入浴剤としてもよく利用されてきました。また芳香剤としてもすみれ(バイオレット)の香りとして親しまれています。では、すみれの香りにはどういう成分や効果があるのでしょうか?
すみれの香りの成分とは?
すみれはローズやラベンダーにも並ぶ人気のある香りです。その香りの成分はトランス-2やヘキサノール、オイゲノールといったものがあります。香料としては2種類あり、「パルマ種」と「ビクトリア種」です。室内に置いておいたら、生け花としてたった一輪あるだけでも、部屋にその香りが行き渡ります。また香料としては花や茎の両方から用いられますが、花だけのものは「バイオレットフラワー」といい、茎だけのものは「バイオレッドリーフ」と呼ばれています。花と茎の違いですが、いずれも香りは違います。その中で、花からの抽出される「バイオレッドアブソリュー」は大変貴重なものです。採油できる量が少ないため、効果な精油とされています。
すみれの香りの効果とは?
すみれの香りの効果は様々ありますが、まず一番は心の鎮静化に働きかけます。怒りや苛立ちなどがある時に、高い効果があるとされています。また感情が高ぶっているときの精神コントロールにも作用されています。
他には、体にも良い作用があるといわれています。頭痛からの片頭痛やめまい、循環器の作用や発汗や利尿。またむくみやリウマチ、痛風の緩和にもその効果があるといわれています。
さらには肌への作用もあります。跡が残らないように傷の治りを促す働きや、抗炎症作用としてニキビや痒み、また湿疹の改善にも働きがあります。さらには毛穴のケアにも。このように肌への働きもありますが、直接肌への使用は刺激がありすぎるため、直接塗ることは避けましょう。
いずれの使用も必ず用量、用途を守り、なにか異常が感じられた場合には速やかに医療機関を受診しましょう。
【まとめ】
現代社会はストレスが多いものです。一日の疲れに香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。いまは様々な香りがあります。なかにはブレンドをしたりして、また違った香りを楽しむのも良いでしょう。
すみれは柑橘系やフローラルの香り、また少し甘い感じのハーブとも合います。自分なりにアレンジして、楽しんでみてもいいでしょう。ただし、ブレンドするときは必ず少しずつから行うのと、香りがきつくなってしまった場合は、適度に換気を行うのも良いでしょう。