ニチニチソウは、熱帯から亜熱帯が原産で、インドネシアやブラジルなどではよく見る花の様です。特にマダガスカルを中心とした地域のニチニチソウが日本に持ち込まれ、品種改良で約10種類ほどに増えたといわれています。可愛いピンク系の花が、毎日の様に咲くことから人気がある様ですが、葉が黄色くなったり、枯れたりすることがある様で、悩みの1つになっているといわれています。これから、「ニチニチソウの葉が黄色くなったり枯れてしまう原因は何か」について調べます。
ニチニチソウの葉が黄になる
ニチニチソウの葉が黄色になる原因として考えられることは、それほど多くはない様です。また、黄色くなった葉は、たいていの場合、散ることの方が多いといわれています。
・世代交代
肥料と水が十分に間に合っているにもかかわらず、茎の下から順番に黄色くなって
葉が落ちる場合は、世代交代と考えられる様です。
・朝晩の気温差+種を作る
まだ花が盛んに咲く頃に季節が進み、朝晩の気温差が大きくなると、今までの様に
隅々まで栄養分を回せなくなります。そこで、今まで葉に送っていた栄養分を、種
を育てる方に回すため、葉が黄色くなって落ちることがある様です。
・寿命
ニチニチソウは、室内や温室では何年も花を咲かせる様ですが、庭植えでは、冬に
は枯れてしまうため、一年草ともいわれています。庭植えの花が終わる頃、土を半
分ほど残して植え替えると、また楽しめる様になるとのことです。
ニチニチソウの葉が枯れる
ニチニチソウが枯れる原因はそれほど多くはない様ですが、突然枯れることもある様です。その場合のほとんどは、「根腐れ」、「病気や細菌」、「選定の時期間違い」などといわれています。
・根腐れ
室内や温室の鉢植えでは、水の与え過ぎが挙げられる様です。湿気の多い季節や室
内では、見て乾いている様なら、鉢の下から余分な水が出るくらいまで、しっかり
と与えるのが良いそうです。
一方、庭植えの水やりは、毎日の必要はなさそうです。ニチニチソウは、もとも
と、乾燥に強い種類といわれているそうですが、さすがに真夏だけは、注意した方
が良いということです。
根腐れを起こすと、水や栄養分が茎や葉に行き渡りませんので、結果、葉が枯れる
原因となる様です。
・病気や細菌
土の中の細菌に感染し、気が付いた時には手遅れで、そのまま枯らしてしまったと
いう体験談を持つ人が多い様です。その頃には、葉も枯れているでしょう。
・虫(害虫)
肥料の中の窒素の割合が多いと、光合成の時にアミノ酸も多く作られ過ぎるそうで
す。そのアミノ酸にアブラムシが引き寄せられてくるとのだそうです。アブラムシ
は、葉から栄養分を吸い取り、葉を枯らすといわれています。そのアブラムシに引
き寄せられてアリもくるそうです。
・株が込み合っている
株と株との間隔が狭いと、風通しと日当たりが悪くなります。この環境が、虫を呼
び寄せてしまう様です。虫が多くつくと、葉を枯らすことになるそうです。
・剪定の時期間違い
ニチニチソウには「切り戻し」という作業をするのが一般的だそうです。この作業
は、上に伸び過ぎた茎を、ある程度切り落とすことによって、横の茎を伸ばす狙い
があり、見た目のバランスを良くする働きがある様です。この切り戻しの時期を間
違うと、根腐れから葉が枯れることになる様です。
・肥料のアンバランス
ただ単に栄養価が高い肥料を与えるだけでは、根に悪影響(=根を腐らせる)を及ぼ
すだけの様です。
・老化
元々は、乾燥に強いニチニチソウだということですが、問題なく世話ができていた
のに、葉が枯れてくる様な時は、そろそろ寿命を迎えているのかも知れません。
まとめ
ニチニチソウは、もともと暑い国の植物で、乾燥には強いということが分かりました。また、現在出回っているニチニチソウは、マダガスカル産のものが品種改良され、10種類ほどに増え、日本に適応できる様になっているということも分かりました。その上で、葉が黄色くなったり、枯れたりすることは、普通に起こりうることでしたので、日常、私たちができることは、①梅雨時と真夏の剪定(切り戻し)は決して行わないこと、②間隔を開けて植えること、ではないかと感じました。確かに、葉の異常(変色)は、ニチニチソウからのサインかも知れません。ですが、目で見ることができない「土の下(=根)の状態次第」に問題が起こっていることが多く、「運によることも大きい」と出荷農家でさえ口を揃えていたことが印象的でした。