スズランとは、スズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種で、君影草・谷間の姫百合との別名もあります。日本では本州中部以北、東北、北海道の高地に自生する寒さに強い有毒植物です。この有毒性のため、害虫の心配もほとんどないと言われています。
今回は種の採取やその時期に関して調べていきます。基本的に植物は花が咲き終われば種を収穫する作業に入るのですが、花が終わる時期はいつなのか、また採取でやらなくてはいけないことは何か、などを書いていきます。
スズランの種の採取
種は花が咲いた後で受粉したものを取って、確保しておきます。花後に当たる5月以後に小豆色した実ができていますので、その実を破ると中から種が出てきます。皮をむいた身を水で果肉を流しましょう。蒔くときには乾いてしまう前に蒔いてしまいましょう。
種の採取に気を付けなくてはならないことがあります。スズランには全草に毒を持っているため、素手で触れてしまうとかぶれてしまう可能性があります。毒が多く含まれるといわれているのは、特に根と花と花粉です。したがってこの作業をする場合には、絶対に手袋などを使って素手で作業しないようにしてから、種の採取に取り掛かってください。
スズランの種の採取時期
一般的に花は4~5月に咲かせるので、花が咲き終わった5月以後から6月までが、種がつきはじめています。小豆色の実をつけるので、そうなっていたら種を収穫しましょう。
まとめ
スズランでの作業場の注意はやはりその有毒性にあります。この毒は人体に触れてしまうとかぶれてしまうので注意が必要になりますが、最悪体内に取り込まれると非常に危険な毒です。少量でも嘔吐・頭痛・眩暈・血圧低下・心臓麻痺などが報告されております。ですので収穫の際には、細心の注意を払い作業に取り掛からなければなりません。
皮膚は素手だけではありませんので、できるだけ毒性に対して防備したほうがいいでしょう。万が一にでも、体内に入って体に異常が出てしまったら、すぐに救急車を呼び病院で胃の洗浄や解毒治療を受けてください。個体差がありますが、体内に摂取して1時間以内に症状が出ると言われています。