スズランとは、スズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種で、君影草・谷間の姫百合との別名もあります。日本では本州中部以北、東北、北海道の高地に自生する寒さに強い有毒植物です。この有毒性のため、害虫の心配もほとんどないと言われています。

今回は、スズランの持つ毒性についても調べていきます。毒性があるということがどういうことにつながるのか、またどのような害になるのかを書いていきます。

 

すずらんの実がつく時期

すずらん 実 時期

スズランの実は花が咲き終わった後で、だいたい5月下旬くらいに小豆色の実ができている頃と思われます。この実ができる時期は多少前後します。この実を破ると中から種が出てきます。

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スズランの実の毒性

スズランの毒には、コンバラトキシンやコンバロシドなどの有毒物質が含まれています。特に根っこや葉っぱにも多く含まれており、体内に入ってしまうと、嘔吐・頭痛・眩暈・血圧異常・心臓麻痺などを引き起こす可能性があり、体内に入ってから1時間以内に発症し、最悪の場合も起こりえます。青酸カリという毒物の約15倍の強さがあります。

毒が含まれているのはスズランのほぼ全部で花粉もそのひとつです。そのためなのか、害虫もほとんど寄り付かず、病気にもほとんど感染しないと言われております。口入れるもの(飲食物など)の周りにスズランを放置してしまうと、花粉が付いたものを口に入れて中毒症状がでてしまいます。

スズランに触る際にも注意しなくてはなりません。植え替えや植え付けなど長時間触れて作業するときには、手袋などで防備して、直接触れないようにしましょう。触れてしまうとかぶれはじめるので、すぐに水で洗い流しましょう。

 

まとめ

スズランの実は花が咲き終わった後で、作られていきます。また実には有毒性のため、直接手で触らないように実の中から種を取り出さなくてはいけません。実だけでなくスズランは草全体(特に根っこや葉っぱに)に毒性がありますので、花粉などが体内に入ってしまうと中毒症状が現れるので細心の注意を払いながら作業しなくてはなりません。

またこの毒は水につけるだけで抽出もできてしまうのでスズランの近くの土壌などにも毒性が残ってしまうので気を付けましょう。