オシロイバナの英語名が「Marvel of peru(ペルーの不思議)」と言われるのは、一つの株から二色の花色を付けるということから名づけられております。一つの株から二色の花を付けるのはもちろんですが、中には一つの花であるにも関わらず、そこから二色、つまりは赤色から黄色の花色が表れたりもしております。これは遺伝によるものと言われておりますが、では、オシロイバナの遺伝とはどういったことから成り立っているのでしょうか?

オシロイバナ 花色 遺伝

オシロイバナの花色の遺伝とは?

オシロイバナの花の色には優劣が無く、基本赤や黄色、白と言った色自体が独立しております。仮に優劣があるとすれば、それは花の色が混ざるか、混ざらないかによるものと言われてもおります。よく見る斑模様や赤、黄色、白は混ざった場合には花色が見れるかもしれませんが、基本三色が混ざっている花をあまり見かけることはありません。色のほとんどは赤と白や、赤と黄色といったように分かれています。

いずれにしても赤色が多く見られるのは、その時の赤色が多くなったと言われているだけで、一つ一つの遺伝子が違うわけではないと言われています。

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オシロイバナの斑入りとの遺伝は?

斑入りもその色の作る酵素の遺伝子によって、現れると言われております。つまり、塩基配列であるトランスポゾン(Transposon)というDNAを転移することができる配列の事であり、このトランスポゾンが入る混むことによって、赤色の遺伝子が失ったり機能したりすることによって赤色の花弁の中に白色の斑模様がでたりします。この遺伝子の組み合わせによって、いろいろな花色ができたりと、花としての全体構成が出来上がってくると言われております。

また、オシロイバナの種類には、オシロイバナの仲間であるミラビリス属と呼ばれる品種があり、これは50~60の種類があると言われております。

【まとめ】

オシロイバナの花色を掛け合わせることで斑入りができたり、黄色のオシロイバナの中に赤色のオシロイバナが誕生したりと、様々な組み合わせで素敵な色の花色と咲かせていく植物です。夏に開花をみせるオシロイバナですが、10月の秋頃までその様々な色を咲かせてくれます。真夏の夕方にお散歩に行くより、秋の涼しくなってきた夕方に足を運ばれる方が、気持ちが涼しく感じられるのではないでしょうか。

ご自分で育てていて自分の好みの花色を楽しんでみたい方は、この遺伝子の関係を使い、栽培してみてはいかがでしょうか。まだ見たこともない花色に出会えるかもしれません。