夏から秋にかけて咲いていたカワラナデシコが枯れてきました。そろそろ種を採取して種まきに備える事にします。しかし、最適な種まき時期とはいつなのでしょうか?また、無事に発芽させるために必要なことは何かを見ていきましょう。
カワラナデシコの最適な種まきの時期は2回ある!?
カワラナデシコとは、エゾカワラナデシコの変種で河原や野辺などで見かけます。花茎は太めでしっかりとしており、花弁は細かく裂けて個性的でありつつ控えめで愛らしい姿をしています。
花が終りを迎える頃に花の根元部分の子房(しぼう)と呼ばれるサヤのようなものが膨らんできます。その後、茶色に変色したら種が熟している合図になります。
子房が破裂する前に採取を済ませておきましょう。種を採取する際にティーパックのようなもので被せて採取します。カワラナデシコの種は1~2mmと小さいので飛散してしまうのを防ぐためです。
種を採取したらしばらく水に浸しておきます。その時水に浮いている種は取り除きます。中が空なので発芽はしません。種を水揚げした後よく乾かして冷蔵庫(5度~10度)へ種まき時期がくるまで保存しておきます。
カワラナデシコの種まきの時期は、春の3月~4月と秋の9月~10月の2回あります。これは、寒冷地では桜咲く春に蒔き、暖地では涼しくなる頃の秋に種まきをします。
この季節のタイミングで種まきをすると発芽率が上がります。そして上手く育てることができます。
種まきの方法については育苗箱かポットを使います。育苗箱では種をまく際に種が重ならないようにバラ蒔きます。ポットなら1ポットに2粒蒔きましょう。
発芽温度20度~25度を保ち、種を蒔いたあと薄く土を被せます。育苗箱で本葉が2枚~3枚になったらポットへ植え替えます。根が育ってきたらお庭やプランター、または鉢に植え替えましょう。
花壇に植え付ける場合は、その一週間前に石灰1m2当たり50~1000gほど蒔いて、耕しておきます。植え付けの時に腐葉土を1m2当たり10ℓくらい入れて庭の土と混ぜ合わせて植え付けます。
まとめ
カワラナデシコは地域によって種まきの時期が異なることがわかりました。それぞれの地域での環境を考慮しながら適切な時期に種まきを行いましょう。そして正しい管理方法で発芽率を上げてたくさん花芽を付けられると良いですね。