雑草の定義は、とてもシンプルですが、とても難しいと言えます。例えば、小学校の1年生で必ず植木鉢で育てて、観察日記までつける「朝顔」は別の国では雑草とされています。

冷静になってよく見ると、大切に観察していた朝顔は、いつの間にか隣の庭にまで侵入し、隣の住人には、意図しない場所に芽を出すかも知れません。世話の行き届かないその隣の空き家には、手がつけられない程、フェンスに朝顔がわがもの顔でからみついています。

それは雑草ともいえるでしょう。それではカタバミはどうなのでしょう。あの黄色い可愛らしい花をどう判断すればいいのでしょうか。ご説明いたします。

カタバミの植物の分類は?

カタバミ 植物 分類

雑草の植物学上の定義は、簡単に言えば、栽培していないのに勝手に増える草です。結局は人間が中心であり、人間がじゃまなものが雑草という定義です。

そういう事をふまえると、カタバミは、植木鉢で自分で世話をしているカタバミ、多くは花のきれいに咲く、オキザリスと呼ばれるものは雑草ではなく『花』と言う事となり、自分の意志にかかわらず勝手に広がってしまうカタバミは、完全に『雑草』という事になります。

日本には300種にも達する在来種や帰化種のカタバミ属がありますが、一般的なカタバミは雑草と呼ばれています。

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雑草の定義のひとつに生命力がある、という事があげられますが、まさにカタバミは生命力の塊のような植物で、一度繁殖してしまうと、土を丸ごと交換しないと根絶は難しいとさえ言われます。

まとめ

雑草を辞書で調べると「人間が栽培しない作物や、草以外の名も知らない雑多の草」とでる辞書もあります。この言い方も人間中心にかかれてあるとしか言いようがありません。名前も知らないのはこっちの都合でしょうし、人間の都合なんて植物にわかるはずがないでしょう。

希少価値がなく、どこにでも生えている、ほおっておいても勝手に増える生命力を持つ、「人間にとってじゃまな草」が花と呼ぶが雑草と呼ぶかの判断の基本なのです。植物学上と多少難しい言葉を使っても、所詮この程度のあやふやな人間の主観でしかありません。

カタバミをグランドカバーにするために植える人もたまにはいますが、たいていの人は栽培目的にないことが多いかもしれません。

そうなるとカタバミは雑草ですし、もっと強い言い方をするならば、強害雑草という事になってしまいます。たとえ道端に咲く黄色い花に癒される人がいたとしても。