アザミには、大変多くの種類があり、日本だけでも150種位はあるのでは、といわれています。しかし、アザミとしての特徴は共通している部分があります。葉の形とトゲはアザミの特徴です。
今回はアザミの葉のトゲや大きさ、形などについて紹介します。
アザミの葉の特徴とは?
一般的に植物の葉身の形には約18の種類があり、葉先の形態には8種類、葉の基部については7種類、葉の縁については7種類、葉の裂け方(切れ込み)にも4種類あります。
葉身の形態用語は、糸のように細い糸状、それよりも少し太い針型、さらに少し太い線形、広線形と順に葉が広がる形をとっていきます。平たく、細長い披針形、その逆の倒披針形、長方形に近い長楕円形、丸みのある楕円形と少しずつよく見る葉の形になってきます。卵型や逆の形をした倒卵型、しゃもじの形をしたへら型、心から見るとハートの形をしている心型、逆の形をした倒心型などがあります。
アザミの葉の多くは葉身の形は楕円型から卵型が多くあるようです。大きさは大きいものだと30cmを超えるものもあります。
葉先の形態については、大まかにいうと先端がとがっているか、丸くなっているか、少しへこんでいるものが分類されています。アザミの場合は、とがっているものに分類されています。
葉の縁の形態は、全体的に丸いものから、波のようになっているもの、のこぎりの歯の様にギザギザになっているものなどがあります。アザミは、のこぎりの歯のような鋸歯縁になっている種類が多いようです。
葉の裂け方の形態としては、浅い浅裂タイプから、茎のところまで裂けている全裂がありますが、アザミの場合は中間から少し裂け目が大きい中裂から深裂のタイプが主です。そして、羽状に葉が広がっている種類がほとんどです。羽状というのは、鳥の羽のように茎から両側に葉が生えている状態のことをいいます。
また、アザミには根出葉といって地面から直接生えている様に見える葉があります。これは、アザミの種類によって開花期には枯れてしまうものとそうでないものとがあります。
アザミ 葉 トゲ
アザミの葉にはトゲがついている種類がほとんどです。トゲは、バラのように茎から出ているものと茎にはトゲがなく葉についているものがあります。葉の場合は、葉脈の中の側脈あたりからそのまま突き抜けてトゲになっています。軍手くらいですと突き抜けてくるため、触れるときは皮の手袋の方が安全です。
【まとめ】
アザミの葉の形は少し先鋭的な感じがします。花言葉にあるように「触れないで」といった感じがぴったりはまるような気がします。トゲもとても鋭く、「独立」して生きていくと言っているような気がします。