アザミにはトゲがあるため、駆除するにしても採って食べるにしてもトゲをどのように処理するのか、というのは悩ましいところです。中には、どうにも対策のしようもないアザミもありますが、よく食用にされているアザミについてはなにかコツがあるかもしれません
今回はアザミのトゲの処理について紹介します。
アザミのトゲはどう処理すればいい?
アザミのトゲはバラのトゲほどは硬くありませんがアザミは葉の先にトゲがあるので、生えているものを採るときには必ず軍手や園芸用の手袋を使って下さい。トゲがささって痛い思いをします。
食用にするノアザミを採るときは、地面近くから釜などで切ります。
アザミは熱湯で下ごしらえをしてよく食べられます。確かに熱湯で処理をすると、トゲは確かに柔らかくなりますが、例えば味噌汁の具にした場合には、トゲが気になることがあるようです。
このようなときは採ってきたあとに、ガスコンロの火などであぶってみると、トゲはたちまち柔らかくなります。アザミは火であぶると、少しずつしなやかになってきます。しなやかになってきたら、大体トゲも柔らかくなっています。
また、アザミはよく天ぷらにもしますが、この場合はあまりしならない程度に火であぶっておいてから、揚げると、食感が残ったままのアザミで、トゲも気にならなくなるでしょう。
食用とするのではなく、駆除目的で、除草剤も使いたくないというときがあるかと思います。そのようなときは、熱湯をかけてみるという方法があります。先に紹介したとおり、熱湯をかけるとトゲは柔らかくなるのでそのまま作業するよりは数段安全になる可能性が高いです。ただしこの方法を使うと土中の微生物も一緒にダメにしてしまう可能性もありますので、周りにはかけないようにしてください。
それでもトゲが刺さってしまったら抜くしかないのですが、その場合はピンセットやとげぬきで抜くしかありません。その際、あまりに小さいトゲであればそのままだと抜きにくいので、穴の開いた硬貨をトゲの周囲にあてて押し出すようにするととりやすくなることがあるので、試してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
アザミのトゲはなかなか厄介です。かつてスコットランドとノルウェーの戦争時にノルウェー軍が夜襲をかけたときに、ノルウェーの兵士がアザミのトゲを踏んで声をだしたためにスコットランドは助かったという話があるくらいです。アザミを採る際には十分注意してください。