植物にとって葉っぱは日光をたくさん浴びて光合成し元気に育つためにも大切な部分です。そんな葉っぱに異常があれば、もちろんその生育に影響が出てしまうでしょう。病気にかかっていた場合はその症状から病気の種類を正確に把握し適切な対処をしなければ枯れてしまうこともあります。

今回は菊の葉っぱが茶色に変色してしまった場合の原因や対策法についてみていきたいと思います。

菊の葉っぱが茶色くなる原因は水やりと病気

菊 葉っぱ 茶色

葉っぱが茶色に変色するといってもその変色の仕方によって原因は様々です。

葉っぱのふちが茶色くなってきていた場合、水不足や水のやりすぎによる根の問題が原因であると考えられます。

菊の上手な水やりの方法としては、水やりをしたら土がしっかり乾くまでは次の水やりをしないことです。

土をしっかりと乾かすことで根に酸素が届くのでよく育ちます。蕾が付く生育期までは土の乾燥を意識し、生育期になってからは水切れに注意した水やりをしましょう。

病気を防ぐためにも土が常に湿っている状態にしておくのは菊にとって良くないことなので水やりの頻度は重要です。

葉っぱの中央などにぽつぽつと茶色い斑点ができた場合は黒さび病や黒斑病である可能性があります。

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黒さび病にかかると葉っぱに黄色や茶色の斑点ができます。梅雨時期や秋雨の時期に発生しやすく、病原菌の胞子が風や雨によって飛散し被害が拡大していきます。

黒さび病の病原菌は二種類以上の植物を行ったり来たりすることで生き続ける性質を持っています。対策としては、周辺のキク科の雑草を除去して病原菌が生きていけない環境にします。

病気にかかった葉っぱは取り除き、マネージなどの薬剤を散布すると効果的です。

黒斑病にかかると土に近い下の方の葉っぱから茶色や黒の病斑ができ、上の葉っぱへと伝染していきます。梅雨時期で高温になると発生しやすいです。

病原菌はその被害を受けた葉っぱとともに土の中で越冬します。翌春になると胞子を作り出してその胞子が雨などで土から跳ね上がり、下の葉に付着して感染します。

対策としては、冬の間に病気にかかった葉っぱを取り除いて焼却し、土に感染した葉っぱなどが残らないようにします。

どちらの病気も共通して予防するために、日光の良く当たる風通しの良い場所で育てましょう。また極端な乾燥と多湿を避けることと、マルチングという、土にワラなどを敷く方法で土から病原菌が跳ね上がり葉っぱに付着するのを防ぐことが効果的です。

まとめ

菊の葉っぱが茶色に変色する原因は、水のやり方による問題や病気が原因であることがわかりました。菊が育つために水は大切ですが蕾が付くまではやりすぎには気を付けましょう。

病気を防ぐためにも日光の良く当たる風通しの良い場所で育て、土がしっかり乾燥してから水やりをすることで生育にもよく病原菌を防ぐこともできるので覚えておきましょう。

薬剤の散布やマルチングなどもしっかりして、菊を病原菌から守りましょう。