水仙は手入れが簡単で、ガーデニングにぴったりの植物です。しかしたまに、きちんと手入れしたはずなのに花が咲かなかった、去年は咲いていたのに今年は咲かなくなった、というケースが見られます。この現象にはいくつか原因が考えられ、その原因を解消してあげればふたたび水仙は花をつけてくれます。

今回は、水仙の花が咲かない理由とその対処法について、解説していきたいと思います。

水仙の球根から花が咲かない理由と対処

水仙 球根 花が咲かない

まず考えられる理由としては、根の栄養が十分でなく、花を咲かせるために必要な養分を蓄えることができなかったことが挙げられます。

球根は花が散ってから葉が枯れるまでの間に光合成をおこない、できた栄養分を球根に蓄えていきます。

この過程で、花の元となる部分が完成するので、この時期に養分を十分に生成することができなければ、翌年になって花をつけることができません。

水仙の花が終わったあとに日当たりの悪い場所に置いていたり、花と一緒に葉を摘み取っていたりすると、光合成ができなくなるため球根に栄養が行き渡りません。

また、この時期に合うように適切な肥料をあげていたかどうかによっても、球根の成長に差が出てきます。

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もうひとつ考えられるのは、子球が増えたり球根が混み合ったりして、球根の成長を阻害している可能性です。

初夏ごろに球根を掘り返してみると、大きな球根の周りに小さな球根が生えていることがあります。これを子球根というのですが、この状態のまま植えておくと、親球根が大きくなることができず、花が咲かなくなってしまうということが起こるのです。

また、球根同士の距離が近すぎても同じようなことが起こります。球根が土の下でどのような状態になっているか、2~3年を目安に確認してみて、植え替えをおこなうようにしましょう。

まとめ

水仙の花が咲かなくなったときに考えられる原因とその対策についてお話ししました。水仙はとても強くて育てやすい植物なので、花が咲かなくなったときもちょっとしたポイントをおさえてあげるだけで、数年以内にはきちんと復活してくれます。

今年花が咲かなかったからといってあきらめずに、注意深く原因をつきとめて解消してあげましょう。きっと水仙も、あなたの気持ちにこたえてくれますよ。