ムクゲの花が咲き始めると、初夏の訪れを感じますね。初心者にも比較的育てやすく美しい花を咲かせることで人気のある花木ですが、苗の時点から育て始めるのではなく、ムクゲを種から育ててみたいと思う方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回はムクゲを種から育てて発芽させる方法や、種を採る時期・種を蒔く時期についてなどをご紹介して行きたいと思います!
ムクゲを種から育てる方法や種について
まず、全くムクゲの種を見たことがない方はどんな種なのか気になりますよね。ムクゲの種はなんと、毛虫みたいです。綺麗なお花が咲きますが種はなかなか独特です。大きさは4ミリ〜5ミリ程度で硬い金色の毛がびっしりとついています。よく比較されるのは芙蓉(フヨウ)ですが、こちらは2ミリほどの大きさで、淡褐色で荒く長い毛がついています。
ムクゲの種の蒔き方は、種が重ならないように土の上に蒔きます。そして、軽めに土をかけ土が乾燥してしまわないように水をやりながら発芽までの間は、一日のうち半日は日陰になる場所に置いておきます。枝の高さが大体10センチ〜20センチ程度になったら大きな鉢へと根についた土は落とさずに植え替えを行いましょう。土を落とさない理由は、根を傷つけないようにするためなどが挙げられます。
せっかく種から育てるなら良い花に咲いて欲しい!と思う方もいらっしゃるとは思いますが、ムクゲは他家授粉性の花なのです。自分の株の花粉がついたとしても種子は作られないそうです。他の株の花粉と授粉するため、親と同じ花が咲くとは限らないようで、ムクゲ自体綺麗な花ですが、その中でも特に良い花がさくのは稀なようです。その部あたりがムクゲを育てる事の楽しみでもあったりしますね。
ムクゲの種が採れるのは秋頃で、5月頃に蒔きます。特に種に特別な処理をする必要があるということは必要ないですし、大体の花はよく種をつけるようなのでこぼれ種でもよく発芽するようです。注意しておきたいのはこぼれ種が思わぬところまで飛んで生えて欲しくないところから生えてきてしまうということでしょうか?ムクゲの繁殖力は強い部類に入るのでその点はよく見ておくのが良いでしょう。
【まとめ】
ムクゲの種の特徴や育て方についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。特に特別な処理や手間がかかりすぎるということはないので、種から育てるのも苗から育てるのもどちらも十分に楽しめるかと思います。是非しっかり手を入れて、夏に自慢のムクゲに開花してもらいましょう!