登山というと大掛かりな準備や厳しい訓練をイメージしがちですが、日帰りやトレッキングなど経験が浅くても楽しめる登山ルートを持つ山もあります。広大な自然に囲まれた新潟県には、家族で楽しめる山がたくさんあり、四季の移り変わりをダイレクトに感じることができます。
登山をしながら春を感じることができる花といえばカタクリです。春を告げるカタクリの花ひとつひとつは可憐ながらも、群生地の光景は壮観です。ここでは、新潟県で登山をしながらカタクリの景色を楽しめるおすすめの山をご紹介します。
【カタクリの花を楽しむ新潟県の登山ルート】
六万騎山(ろくまんぎやま)
新潟県南魚沼市麓地区に六万騎山は、山麓から頂上までがカタクリの群生地となっています。標高321メートルの登山ルートは1時間ほどで登ることができ、山頂までの道のりはカタクリをはじめとする早春の花々で覆われています。春の訪れを告げるカタクリ群生地の見頃は3月下旬から4月上旬がおすすめです。
山頂では山城・六万騎城跡をみることができ、また、眼下に広がる六日町全体を見渡すことができます。六万騎山へのアクセスは、JR上越線「五日町駅」より徒歩で30分、車でお越しの場合は、関越自動車道「六日町IC」より車で15分ほどです。
高内山
新潟県柏崎市の標高246メートルの高内山。登山というよりは、トレッキング感覚で登れる高さです。カタクリの見頃は3月下旬から4月上旬、もともと高内山にはカタクリが群生していましたが、登山遊歩道の整備に遊歩道沿いにカタクリがあらたに咲きはじめ、大きな群生地を形成しました。
カタクリを楽しみながら登った山頂からは、高砂や弥彦、角田山など山々が眺望でき、高内城の城跡をみることができます。登山ルートへは、北陸自動車道「西山IC」より車で20分ほどで遊歩道入口へ到着します。
【まとめ】
ここまで、新潟県で登山をしながらカタクリの景色を楽しめるおすすめの山を紹介しました。早春の短い間だけ咲くカタクリは、その短い期間のため春の妖精、「スプリング・エフェメラル」と呼ばれるほど可憐な花です。
可憐ながらも群生している光景は美しく、登山の道のりを楽しませ体の疲れも癒してくれるでしょう。