熱帯地域で生育するカンナは、夏の季節を彩る花として鉢植えでも土植えでも最適な植物です。カンナは球根植物なので、球根を植え付けたり分球したりして増やすことも可能です。
そこで、カンナの球根を植えるのに最適な時期と、植え方についてもご紹介します。
カンナの球根を植えるのに最適な時期と植え方のコツは?
カンナは熱帯植物なので、育てる場合も球根を植える場合もある程度気温が必要です。あまり気温が上がらない早い時期に植えてしまうと、芽が出てこないなどのトラブルになります。カンナは、必ず日が当たる場所で高温の状態で育てないと、生育が悪くなります。
このようなカンナの性質から、カンナの球根を植える時期も高温である必要があります。カンナの球根を植えるのに最適な時期は、4月中旬~5月にかけてです。気温は約20℃~25℃程度が適温と言われています。カンナは、高温多湿の環境を好む性質があるので、肌寒い時期は球根を植える時期には適していないので注意してください。
球根を植える鉢植えは、20cm~30cmの深さがあるもので、8号から10号の鉢植えがちょうどいい大きさです。カンナは、水はけと通気性の良い土で、栄養分が豊富な用土を好む性質があります。用意する土は、腐葉土や堆肥、ピートモスなどを土の量に対して3割程度混ぜ合わせした土にします。そこに、元肥として緩効性化成肥料もしっかり混ぜておきます。用土に球根を植える時は、5cm~10cmほど掘って、そこに球根を横向きにして植えてください。
この時に、鉢植えの真ん中に球根を植えるのではなく、植えた後に芽が伸びる方向にスペースを空けるように植えます。コツとしては、球根の芽が出る部分を確認して、その芽が鉢植えの中心に来るように端っこ植えるようにしてください。
庭植えをする場合も植え方は同じですが、他の球根とは30cm~40cmほど間隔をあけて植えるようにします。この植える時に注意するのは、植える深さです。あまり深くカンナの球根を植えてしまうと、カンナの根が呼吸できずにうまく生長できません。カンナの根は、酸素を好むので十分呼吸ができるように深く植えないようにしましょう。
植えた後は、鉢植えならよく日の当たる場所に移動させます。あとは、たっぷりと水やりを行えば根張も良くなり元気に育っていきます。カンナの水やりの基本は、土の表面が乾いたら水やりを行います。夏は日当たりにもよりますが、一日2回が適しています。水をやり過ぎると球根が腐ってしまうので、必ず乾いてから与えてください。
まとめ
球根を植える時は、芽が出る方にスペースを空けるようにして植えることが大切です。では、カンナの球根の時期についておさらいしておきます。
・早い時期に植えてしまうと、芽が出てこない
・最適な時期は、4月中旬~5月にかけて
・球根は、5cm~10cmほど掘って球根を横向きにして植える
・芽が鉢植えの中心に来るような植え方をする
・深く植えない
・カンナの水やりの基本は、土の表面が乾いてから
カンナの球根が花を咲かせたら、あとは放っておけるのであとはじっくりカンナの花を観賞しましょう。