色鮮やかな花色で春先から初夏まで、お庭を彩るアネモネ。地植えやプランター、鉢植えにしても、球根植物にしては、比較的長く楽しませてくれる花です。ここでは、鉢植えで栽培する場合、どれくらいの大きさの鉢を選べば良いのかを見ていきます。
【アネモネを鉢植えで育てる場合、鉢の大きさはどれくらい?】
アネモネは北半球を原産地として、100種類以上が分布されています。そのほとんどは宿根草や山草であり、日本では秋植えの開花時期が2月~5月になります。
花弁かと思っていたのは、実は、萼(ガク)なのですが、その色は鮮やかな紫や青、赤、ピンク、または白などがあり、最近ではパステルカラーも人気です。また、一重咲き、八重咲き、半八重咲き、大輪、小輪と花形や大きさなども豊富です。
そんなアネモネですが、鉢植え育てる場合は、球根の大きさに合わせて鉢の大きさも考慮しなければなりません。3号鉢、5号鉢といった、号数とは、鉢の上面の直径を表す単位です。1号鉢=1寸=3cmなので、3号鉢なら3cmx3寸=9cmとなり、3号鉢は上面が直径9cmのものとなります。
そして深さは、普通鉢、平鉢、深鉢の三つのタイプがあり、植える球根によって選びます。普通鉢の場合、鉢の上面直径と同じ長さの深さがある鉢になります。一般的な汎用性の高い鉢です。
平鉢は上面直径の半分の長さの深さがある鉢になります。寄せ植えなどに適しています。
深鉢は上面直径より長い深さのある鉢です。深く根を張る草花や野菜、果樹などに適しています。
アネモネを鉢植えで育てる場合は、赤玉土を少し多めの割合で、緩効性化成肥料を元肥として一緒に入れます。アネモネの球根の大きさが12~15cmくらいなので、それより少し大きめの鉢、大きさは6号鉢で3球くらいがちょうど良いでしょう。
アネモネの球根は根が深く張るので、なるべく浅めに埋めます。上からおよそ1~2cm土をかけます。この時土は軽く湿らせておきます。球根の向きは平な方を上にして植え付けます。
球根を植え付けた直後は水やりせず、4~5日経ってから水やりをします。その後は初夏に花が枯れるまで用土の表面が乾いたら水やりをし、枯れたら水やりを中止し、雨が当たらない日陰に置いて球根を乾かします。10月に水やりを再開します。
【まとめ】
鉢植えで栽培するならまず、植える植物の特徴に合わせて鉢を選ぶことが大事になってきます。アネモネの場合も、球根の大きさより少し大きめの鉢を選んで、ゆとりをもって育てましょう。