チューリップは、球根から育てる植物である。誰もがそう思い、種子ではなく球根から育てる栽培方法を選択しますが、種子から育てることができれば、チューリップの新品種を育成することができるかもしれません。

種の取り方には、どんな方法があるのでしょうか。

チューリップ 種 取り方

チューリップの種の取り方について

チューリップは、紅葉がキレイに見える11月ごろに、植え付けをします。球根で植えた場合、約半年で綺麗なチューリップを咲かせることができますが、種子から育てる場合には、3~5年という長い年月が必要になります。

 

種子は、どこにあるの?どのような方法で取り出せば良いの?チューリップの花を覗いても、種子らしいものは見つかりません。

確かに、チューリップの種子は、育てた経験のある人でないと、なかなか見る機会がないかもしれません。

 

実は、種子があれば、新品種をつくることも夢ではないことをご存知でしょうか。新品種の作り方を交え、種子の場所を説明したいと思います。

 

まず、母親となる種子親品種の球根に、父親となる花粉親品種の球根を別々の鉢に植えます。

翌年の春になると、父親となる品種が開花します。その花粉、いわゆる雄しべのことですが、交配させるまで取って保存しておきます。必ず種子ができるとは言い切れませんが、雌しべに花粉を付ければ、種子ができます。そのことを願い、花粉を保存しておきましょう。

母親となる種子親品種の球根が開花したら、保存した雄しべを雌しべに綿棒等に取って、丁寧に付けてください。上手く受粉すれば、新品種誕生かもしれません。

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種子の取り方についてですが、受粉すれば種子ができます。ですが、日本のような湿度の高い国では、自然と落ちた種子はほどんどのものがそのままでは腐ってしまいます。落ちる前に処理しましょう。

雄しべの花粉が付くと、子房が膨らんで実になります。実は、その中には数十個の種子ができております。ちなみに、雌しべは通常、花柱・花頭・子房からなっており、チューリップの子房には花柱にあたるものがありません。

種子を取り出したい時は、花びらが散った後、子房になる部分を取り去らないよう、気をつけてくださいね。

まとめ

春になると、わたし達の目を楽しませてくれるチューリップは、花言葉は愛の告白です。種子から育てた新品種で、愛する人に愛の告白をしてみてはいかがでしょう。