チューリップをイラストにする際、ほとんどの方が花弁を3枚にし、まっすぐな茎を描くのではないでしょうか。
幼稚園や保育園に通っている時、チューリップ組さんがあったと思いますが、その名札には3つの山がありませんでしたか?小さい子どもさんでも描けるチューリップのイラストは、なぜか、花弁が3枚です。
チューリップの花弁の数は、何枚なのでしょうか。おしべの数についても、調べてみたいと思います。
チューリップの花弁の数は?
チューリップの花をじっくりと見てみますと、花弁の数は6枚でした。品種によって枚数は変わってきますが、もっともスタンダードなチューリップの花弁の数は、6枚です。
なぜ、6枚なのでしょうか。
それは、チューリップが単子葉植物だからです。
単子葉植物とは、チューリップのように球根、もしくは種から発芽する子葉が1本だけの植物のことを言います。ちなみに、子葉とは、球根、種からいちばん最初に出てくる葉っぱのことです。2枚あるものは、双子葉植物と呼ばれます。
基本、単子葉植物の花は三数性になっております。このことから、チューリップは基本的には3の倍数の花弁になるとのことです。が、極まれに、四数性のチューリップの花があります。昨今、チューリップの花は大人気で、品種改良が繰り返されておりますが、その影響からか、四数性のものが出ることがあるそうです。
チューリップに限らず、おしべ、めしべは種をつくる植物にとってはなくてはならないものであり、花弁は、おしべ、めしべを守り、花粉を運んでくる虫を呼びこむツールの役目を果たさなければなりません。ちなみに、チューリップの花は遺伝子上、1本の茎に1つの花と決まっております。
チューリップのおしべの数は?
わたし達生き物は、遺伝子によって決められるものであり、通常は、その決められた通りに形成されます。
チューリップの場合、花弁の数は6枚、おしべの6本と決められております。が、こちら花弁同様、品種改良の影響からか、極まれに、おしべが4~7本になることもあるそうです。
まとめ
チューリップのがくは成長すると花弁へと形を変えますが、なす、エンドウのように、花弁、おしべ、めしべ、がくとすべてそろっている花を完全花と言い、何かが不足している花は不完全花と呼ばれます。