綺麗な花を咲かせて、春を楽しませてくれたチューリップは、翌シーズンも花を咲かせることが可能です。チューリップは、花が咲くのと同時に新しい球根が大きくなり始めます。そこで、翌シーズンも花を咲かせるためには、チューリップの分球の適切な時期とはいつ頃でしょうか。
チューリップの分球の適切な時期とは⁉︎
分球とは大きな球根(親球)の周りに新しく付いた小さな球根(子球)を切り離します。球根植物の一般的な増やし方です。自然分球・切断分球・鱗片挿しの3種類の方法があります。花が咲き終わったあと、球根を太らせることが分球しやすくなるポイントです。そのため、葉っぱや茎は全て残して花を手で切り取ります。葉っぱが緑色の間は水やりをおこないます。このとき、肥料を与えるのは厳禁です。球根が腐ってしまいます。チューリップは、だいたい5月頃に咲き終わるので、その後1ヶ月半で球根が大きくなり6月頃に球根を掘りあげることになります。また、緑色だった茎や葉っぱが黄色くなる頃もちょうどこの時期にあたります。球根を傷つけないように掘り上げた球根は、親球を残します。これは、小さい子球は、翌シーズンに花を咲かせる力が弱いためです。掘り上げた球根は、表面の土を軍手や乾いた布を土を除去する程度にし、水洗いなどは絶対にしてはいけません。
球根はネットなどの通気性の良い袋に入れて次の植え付けの時期まで風通しの良いところで日陰干しにして保管します。チューリップの花がまだ綺麗な間に切り取ると、その分の水分などが球根に注がれる期間が長くなるため球根がより大きく成長します。チューリップの球根の平均寿命は一般的に1年〜2年です。球根が分球状態になると、花を咲かせる力が弱くなる可能性もあるので、注意する必要があります。
【まとめ】
分球に向いている花はさまざまで初心者には少し難しく感じるポイントもいくつかあります。球根をそのままの状態にしておくと、害虫が発生したり、花が育ちすぎて球根が弱ったりなどデメリットがでてきます。翌シーズンにチューリップを楽しむためにも、分球の作業は重要なものとなります。コツを掴めば、毎年チューリップを楽しむことができます。