菊は日本にとってとても身近な花です。きっと誰もが一度は菊を手にしたことがあると思います。では、菊はどこで生産されているのかなんて考えたことがありますか?菊に限らず花がどこで生産されているかまで気にすることはあまりないですよね。
菊を最も多く生産しているのは愛知県です。そして愛知に次いで生産量2位は沖縄なんです。暑い沖縄で菊を生産なんてちょっとびっくりですよね。では沖縄でどれくらい生産されているのか見ていきましょう。
沖縄における菊の生産量
まずは沖縄での菊作りについて見てみましょう。沖縄では昭和49年頃から菊の栽培が始まりました。
菊には種類が色々ありますが特に小菊に力を入れ生産量1位を獲得しています。台風の多い沖縄での栽培は難しく被害の大きい時期もありましたが、今では農作物被害防止施設の導入が始まり、自動で水や電照が管理され生産量増加に勢いを付けています。
菊は光に当たる時間の長さで花の咲く時期が決まります。夜に電球をつけることにより小菊の開花のタイミングを変え、出荷時期の調整ができます。こうした努力を重ねて今では小菊の生産量トップに躍り出ることができています。
沖縄県における菊の出荷量
農林水産省の調査結果(H28年度)を見てみましょう。まずは日本全体から見たときに、切り花の出荷として菊は堂々の1位で40%を占めます。
2・3位はバラとカーネーションが占め7%ですので、菊はだんとつの出荷量になります。日本にはお彼岸やお盆という風習がありますので菊は大切な花になりますね。
菊の生産は国内で90%以上を占め、出荷量は1位愛知(31%)、2位沖縄(18%)、続いて鹿児島・福岡が6%となっています。
全国的に、夏秋小菊は6から9月に、秋菊は10から翌年の3月の出荷が多く5、6月は出荷が安定しない季節でしたが、電照栽培により安定した供給が可能になっています。こうして沖縄の菊の生産は勢いをつけているのですね。
まとめ
いかがでしたか?沖縄というと美しい海のある観光名所的なイメージが強いとは思いますが、日ごろ目にしている菊が沖縄で生産されたものかもしれない、と思うとまた感慨深いものですね。どのお花農家さんも多大な努力と工夫を重ねて私たちにお花を届けてくれています。
欲しいと思ったときに欲しいお花が手に入るということは、本当はとても贅沢なことですね。お花農家さんありがとうございます。