ポットマムという花をご存知でしょうか。マムとは英語で菊の事をいいます。(正式にはもっと長いのですが、略してマムになっています。)ポットマムですから鉢植えの菊ということになります。
今回はポットマム(洋菊)の育て方について紹介します。
洋菊・ポットマムの育て方は?
ポットマムは初心者でも育てやすいということで人気が出てきています。ポットマムは多年草で、花が咲くのは9~11月です。
土は水はけが良く保肥性が高い有機質が多い弱酸性の土を使うとよいでしょう。具体的には赤玉土小粒、バーミキュライトを半々がよいです。
赤玉土は排水性、保肥性に優れていますが、粘土質のため、少し排水性が劣ります。バーミキュライトは、蛇腹のような構造になっており、保水性に優れています。
元肥として遅効性肥料を少し混ぜておきます。
植え付けは3~5月頃に行い、日光がよく当たる場所に置きます。水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりとあげてください。
特に開花中は水切れが早く、水が少ないと早く散ってしまう原因になるので注意が必要です。
肥料は芽が出始めた頃から10月頃まで遅効性化成をあげてください。つぼみが大きくなってきたら、液体肥料も与えるようにするとよいでしょう。
害虫については、普通の菊と同じように、アブラムシ、ハダニ、キクスイカミキリが発生します。これらの虫によく効く薬剤が発売されているので、それらを使うとよいでしょう。
あまり背丈が伸びないうちに摘芯をしておけば、分岐した枝から多くの花を見る事ができます。開花期には、雨の当たらない場所へ移動しておくと花が傷まずに長く楽しむ事ができます。
ポットマムはあまり背丈が伸びない様な品種が多いのですが、中には1年目の株には矮化剤の影響で背丈が伸びないようにしてあるものもあり、2年目には背丈が伸びるものもありますので注意が必要です。
まとめ
ポットマムは1950年代にアメリカで鉢植え用の菊として販売されて、それが日本にも入ってきました。ポットマムの育て方は基本的には菊の育て方と同じです。背丈が大きくならないように品種改良が行われていますが、摘芯をした方がより花を楽しむ事ができます。