プリザーブドフラワーは、植物の中の水分を特殊な液体に置換し、花の生き生きした状態を維持できる様に加工したものです。花のフレッシュさはそのまま保っているのでインテリア、フラワーギフトなどに使われています。

今回は、菊のプリザーブドフラワーの作り方について紹介します。

菊のプリザーブドフラワーの作り方

 

菊 プリザーブドフラワー 作り方

花の美しさを長く楽しみたいと作られたのがドライフラワーでした。ドライフラワーは長い間親しまれてきましたが、花の硬さや変色といった問題は残されたままでした。その後、より生花に近い状態のものを作れないかと研究がすすめられました。

プリザーブドフラワーは、大学で研究がすすめられた後、現在の基礎技術が確立し、フローラルデザイナー達が使うようになってより広まりました。日本には1990年代の終わりに紹介されています。

菊のプリザーブドフラワーの製作時に必要な物は、蓋つきの容器を2個、ゴム手袋、ピンセット、トレイ、キッチンペーパーです。手袋は、直接加工液に触れないようにするために使います。

加工用のプリザ液を2種類使います。プリザ液Aは脱水・脱色用でプリザ液Bは着色用です。液にはヒアルロン酸が含まれているので、花のフレッシュさを保つ事ができます。

プリザーブドフラワーにする花の茎を2cm残して花首を切ります。最初にプリザ液Aの入った容器に花を浸します。

つけたらすぐに手袋をはいた手やピンセットで茎をつまんで、軽く振って花の中の空気を抜き、すぐに蓋をしてください。脱水・脱色されるので萼の色がおちてきた段階でプリザ液Bにつけて着色をします。

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プリザ液Bにつける前には、ゆっくりと引き上げ、軽く振ってプリザ液Aをできるだけ落としてからつけてください。

花びらはとても精巧にできているので丁寧に作業を行います。プリザ液Bで全体に着色後、プリザ液Aで軽く洗って乾燥させます。

この時、あまりプリザ液Aにつけすぎると脱色されてしまうので長い時間つけないようにしてください。あとは3日~7日ほど自然乾燥させれば完成です。

菊のプリザーブドフラワーを作る際の注意点としては、花弁が散りやすのでひとつひとつの作業をより丁寧に行う事が大切です。

プリザ液につけた後の空気を抜く作業がうまくいかないと脱色がうまくいかない、色が十分つかなくなるといった不具合が出るかもしれません。

プリザーブドフラワー初心者という方はバラなどで一度やってみてから菊に挑戦するのがおすすめです。

まとめ

花をいつまでも美しく保存しておきたいという願いは、古今東西に関係なく人の願いなのですね。ドライフラワーよりもプリザーブドフラワーは確かに生きている花という感じがします。菊で作るのは少し難しいですが、花びらが大きい植物や作りやすいといわれている花で試したあとに挑戦してみてはいかがでしょうか。