日本名では、万寿菊などと呼ばれるキク科のマリーゴールドは、とても丈夫で育てやすい花となっています。マリーゴールドから発する特有のにおいが、ほかの植物を害虫から守る役割をするため、コンパニオンプランツとも呼ばれています。
マリーゴールドは、肥料が充分で日光が当たっているにも関わらず葉っぱがしおれて元気がないことがあります。一体、何が原因で葉っぱがしおれて元気が無くなるのでしょうか。
マリーゴールドの葉っぱがしおれて元気が無い原因とは!?
マリーゴールドの葉っぱの元気が無くなる原因の1つに、素焼鉢などで栽培しているときに起きる土の乾燥です。
素焼の鉢は通気性や排水性が良いため、鉢自体が水分を吸い取ってしまい、土に水が充分に行き渡らず土が乾きやすく水不足になり、葉っぱに元気が無くなります。
次に、葉っぱに元気が無い原因として、モザイク病(ウイルス病)と呼ばれる病気が考えられます。葉っぱに元気が無くなるだけでなく、葉っぱや花にまだら模様が現れたり症状が進むと、葉っぱが縮んで小さくなって元気が無くなります。
この病気の原因は、モザイク病のウイルスをアブラムシを吸ってマリーゴールドに感染させます。このことから、アブラムシを寄せ付けないことや、アブラムシを駆除することが必要です。
この病気は、発生してしまうとウイルスが原因であることから治療することが難しいため、感染部分を取り除くことで対応します。
広い範囲で感染してしまった場合は、株を引き抜くか薬剤を散布することで対応します。
最後に、葉っぱに元気が無くなる病気の1つで、立ち枯れ病に似た、青枯れ病という病気があります。
これは、葉っぱが青い状態のまま枯れてしまうという症状からこのような名がついたと言われています。青枯れ病は、根から細菌が侵入し、株の上まで栄養を送れないようにします。
そのため、上部から葉っぱがしおれて元気が無くなります。葉っぱに青みを持ったまま、昼間にしおれて、夜になると回復するといったことを繰り返します。
青枯れ病の原因の細菌は薬剤がほとんど効かないため、厄介な病気です。感染した場合は、株をすぐに抜き取ります。
予防対策として、土の消毒を行ってから、株を植え付けたり、根や株を傷つけないようにし、マリーゴールドに殺菌剤を散布することが布重要です。
まとめ
マリーゴールドの葉っぱが元気が無いときは、株に異常がある可能性が多いことがわかります。原因はさまざまあります。病気や害虫などが原因でマリーゴールドの生育を妨げます。そのような状態にならないためにも、早めの対策が必要です。