ユリの花というと白色をイメージする方も多いのではないでしょうか。もちろん、淡いピンク系統のユリの花も和ませてはくれますが、白いユリの花は趣のことなる気品や凛としたたたずまいを感じさせます。
白い花を持つユリにはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、白いユリの花の品種についてご紹介します。
白い花を咲かせるユリの品種
白いユリの代表的な品種としてカサブランカがあります。整った大輪と香りの高さが特徴的なオリエンタルハイブリット種のひとつでオランダ産の品種です。「ユリの女王」と呼ばれており、やや上級者向けの品種として知られています。
ユリは一般的に日当たりの良さを好む品種ですが、カサブランカは明るい日陰を好む傾向を持ち、一日中日があたる場所よりも午後からは日陰となる場所が理想的です。鉢植えは4年目を過ぎると花数が少なくなったり、病気にかかりやすくなったりします。
同じく白いユリで人気のある品種のテッポウユリと比べた場合、多少寿命はみじかいものの、カサブランカの白いユリが群生で咲いている光景は豪華でとても良い香りです。
白い花を咲かすユリのシベリアもカサブランカと同じく高い人気を持つ品種です。オリエンタルハイブリット種で、日陰を好む傾向はカサブランカと同じですが、初心者にも育てやすい特徴を持ちます。
特徴的なのは白い花弁の向きです。横向きや下向きに咲くユリが一般的な中で、シベリアは上向きに咲きます。この上向きの咲き方に加えて、折れにくく曲がりにくい丈夫な茎が切り花の見栄えの良さだけではなく、さまざまなアレンジがしやすいと人気を博しています。
白い花の美しさを持ちながら、はじめてユリを育てる方に最適な品種がテッポウユリです。リュウキュウユリとも呼ばれ、水分や肥料などの基本的な失敗がなければ毎年花を咲かせます。
寒さや暑さへの耐性が強いため、日当たりと風通しの良い環境であれば、場所を選ばない特徴を持ちます。
まとめ
ここまで、白い花を咲かせるユリの品種について紹介しました。ここで紹介した品種以外にもアステリアンなど白い花弁の品種はたくさんあります。ユリの白い花は、一輪の切り花としても楽しめますが、群生としてのボリュームや豪華さも楽しむことができます。