国花といえばその国を代表する花で国民からも愛されている花です。日本では公式に定められた国花はありませんが桜と菊が代表の花です。
ではイギリスといえばバラというイメージがついていますが、なぜバラがイギリスの国花となったのでしょうか?
その理由と歴史について見ていきましょう。意外な歴史が見つかるかもしれません。
【バラがイギリスの国花になったのはなぜ?】
バラ戦争という言葉を聞いたことはありますか?
王位継承をめぐって1455年から1485年まで行われた内乱の事をバラ戦争といいます。
そのバラ戦争が行われた際に赤バラのシンボルであるランカスター家が勝利したことからイギリスの国花が赤いバラになりました。
ランカスター家は赤いバラ、ヨーク家は白いバラが家紋だったために和解の印として赤いバラの中に白いバラがあるデューダー・ローズが紋章としてつくられましたが、生花では難しい為に赤いバラが国花とされているのです。
【バラのイギリスでの歴史は?】
1455年から1485年まで約30年もの間王位継承をめぐって内乱が起こりました。
この内乱は赤いバラを家紋としていたランカスター家と白いバラを家紋にしていたヨーク家によるバラ戦争と呼ばれています。
最終的にランカスター家が勝利しましたが、ヨーク家からお妃を迎えることで終結したのです。
意外な終結と思う方も多いでしょうが、約30年も続いた内乱が無事に和解できてよかったですね。
【まとめ】
美しいバラにはとげがあるというように、きれいなバラが国花のイギリスもバラが国花になった理由にはバラ戦争という内乱が関わっているのでした。
しかし今ではイギリスでも日本でもとても愛されているバラの花。
国民からも多く愛されています。
ガーデニングが好きとして知られているイギリスは素敵な庭がたくさんあるそうです。
国花であるバラを庭などで彩っていたり、バラ園として観光名所もあります。
イギリスへ行く機会があれば6~7月頃の見ごろを目指して観光してみてはいかがでしょうか?