見事に咲き誇ったバラの花、あまりの美しさにうっかり手をだして、そのトゲが刺さったという経験はありませんか。こんな時、たいていは、「美しい花(バラ)にはトゲがある」という言葉を思い出すものですが、現実にバラのトゲが刺さってしまった時は、どうしたら良いのでしょう。調べます。

バラ トゲ 刺さった

【バラのトゲが刺さった】

①バラのトゲの様子

・トゲはバラが芽をだした時にはすでに備えていること

・新芽の頃のトゲはまだ柔らかいこと

・前以て取ってしまうとトゲがあった場所の痕が残り、茎が折れやすくなること

・緑色をした若い茎には、緑色のトゲがあること

・茎が緑色の時はトゲも一緒に生長し、茎の活動を助けていること

 

②バラのトゲの役目

・自分では上に伸びることができないために、ほかの植物を利用して伸びる

・寒い地方のバラのトゲは大きく、日射しをたくさん浴びるために役立っている

・害虫や病気から身を守れる様な自己防衛の能力はない

・動物には、トゲなど簡単に食べられる

 

③バラのトゲの抜き方

この様なバラのトゲですが、どうやら悩まされるのは私たち人間だけの様です。トゲが刺さるのは、たいてい手の指が多いと聞いています。

[トゲを抜く方法]

刺さったトゲを抜く場合は、どの方法にかかわらず、まずは、トゲが刺さった部分の消毒が欠かせません。また、道具を使う場合も、道具そのものの消毒も忘れてはいけません。

①一般的な方法

・消毒した毛抜きで抜く

 

この方法で抜けなかった場合は、次の方法を試してみましょう。もし、真っ直ぐに刺さったトゲであれば、穴開き硬貨が、役に立つかも知れません。

・5円玉、50円玉などの穴開き硬貨を使う

(1)トゲが刺さった部分をコインの穴で囲む様に置いて、少し強めに押し当てる

(2)押し当てられた力で、トゲが刺さった部分の皮膚が盛り上がり、抜きやすくなる

・消毒した針で、トゲが刺さった部分を少し広げてから抜く

・自分では無理だと判断した場合は、怖がらず、恥ずかしがらずに、病院へ行く

※皮膚科、整形外科など、「皮膚科」と「外科系」と覚えておくと良さそうです。

 

②食品の持つ効果に期待

・1歳以上の子どもから試せる蜂蜜の効果に期待

(1)トゲが刺さった部分に蜂蜜を塗る

(2) その部分を数時間傷テープなどで覆い、放置すればトゲが浮き上がってくる

※蜂蜜の持つ「再生能力」と「抗菌作用」で、トゲは抜けやすくなる効果が期待できる

といわれています。

 

・梅干しに含まれる塩分による浸透圧に期待

(1)トゲが刺さった部分に梅干しを塗る(乗せる)

(2) その部分を数時間傷テープなどで覆い、放置すればトゲが浮き上がってくる

※梅干しの浸透圧により、トゲの刺さった部分の腫れを鎮め、トゲを浮き上がらせ

ることで、抜きやすくなることが期待できるといわれています。

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・特定の野菜の効果に期待

(1)「ニラ」または、「ネギ」のどちらかを汁がでるまでよく揉む

(2)トゲが刺さった部分に野菜を乗せる

(3)上から覆い、一晩そのままにする

※ニラやネギなどの臭いが強い野菜には、「殺菌効果」や「鎮静効果」、皮膚の再生を

助ける効果が期待できるといわれています。

 

・バナナの皮の効果に期待

(1)バナナの皮を薄く切って、トゲが刺さった部分に乗せる

(2)その部分を1時間ほど傷テープなどで覆い、放置すればトゲが浮き上がってくる

※バナナの持つ酵素に期待ができるといわれています。

 

・シップ(膏薬)の効果に期待

(1)シップを、トゲが刺さった部分に貼る

(2)数時間で、トゲが浮き上がってくる

※シップの持つ「解熱、鎮痛作用」と吸いだす効果に期待できる様です。

【まとめ】

バラのトゲには毒がないことが分かりましたが、バラにとって「自己防衛」のための鎧でもありませんでした。トゲは、ほかの植物に寄りかかって上に伸びていくための「道具」ということが分かり、人にとって厄介なものでしかないことも分かりました。

トゲの抜き方には、①手近にある消毒された毛抜きを使うこと、②消毒された針を使うことなど、一般的に行われている方法を再確認することになりましたが、穴開き硬貨を使う方法があることには、初めて知りましたので、次回試す価値はある様に思いました。何より興味深かったのは、身近な食材を使っての方法でした。昔から長く行なわれてきた「民間療法」の様ですが、食材の効果を利用した「理に適った方法」だと感じましたが、あくまでも、「自己責任の域をでない」ということも覚えておかなければならないと感じました。