一昔前までは、バラは高価で手に入りにくく、プレゼント用など、ワンランク上の様に思われていた印象ですが、現在では、スーパーなどでも彩り豊富なバラを手軽に購入することができる様になりました。そんなバラを、今度は、自宅の庭など、地植えする場合について調べます。
【バラの地植えの方法】
バラが好む環境は、次の3つといわれています。
・日当たりが良いこと
・風通しが良いこと
・土の質が良いこと
バラの地植えは、鉢植えとして1~2年ほど経過してからの方が、花がたくさん咲くといわれています。地植えの前の鉢植え期間は、バラにとって大切な時期の様です。
バラの地植えの方法
バラを庭などに地植えする場合は、その準備として、「バラ専用の土(代用:培養土)」、「軍手(手袋)」、「シャベル」、「1mほどの支柱」、「支柱に茎を結ぶひも(麻ひもや園芸用ワイヤ」などを用意するのが一般的の様です。自分で土作りから始めたい場合は、「堆肥(乾燥した牛ふん):赤玉の中粒=2(3):7(8)」、または「ピートモス:赤玉中粒=2(3):7(8)」などが一般的の様です。バラを育てるには、「土を整えること」が大変重要だといわれていますので、初心者や自信のない人は、バラ専用の土から始めるのが良いそうです。
①バラが好む環境が整ったら、植え付ける場所に50×50×50(cm)の穴を掘る
※この数値を基準にして、バラの苗の大きさに合わせて調整する
②約1/3の土(バラ専用の土など)を入れる
※水はけを考えて、穴の底に石などを敷く場合もある
③バラの苗を苗ポットからだす
※バラの茎の根元を人差し指と中指で挟んで、逆さにする
④バラの苗の根に絡みついている土は落とさず、穴に植え付ける
※苗は、穴の真ん中にくる様に置く
⑤苗の周りに土(バラ専用の土など)を入れていく
⑥土が苗の高さまで揃ったら、それよりも2~3cm多めに乗せる
※茎の根元が高くなる様に土を被せる
⑦水はけと風通しを良くする目的で、周りに畝(土手)を作る
⑧土が流れない様に、優しくしっかりと水を与える
※苗と土の境目が割れてしまったら、土を足す
ここまでが、一般的にいわれているバラの地植えの方法です。花が咲くまでの作業は、①毎日、1週間程度は水を与え続ける(土が乾いていることを確かめて)、②肥料(追肥)は「芽吹きの時期」、そして、③「花が咲く時期」と続く様です。
[バラの地植えの間隔]
バラの地植えの場合の株と株の間隔は、直線的に並べて植えるのであれば50cm以上といわれています。これくらいの間隔があれば、「バラが好む環境」が整ったばかりではなく、日々の世話もしやすくなるといわれています。
もしも、間隔が50cm以上確保できない場合でも、「株同士が影を作らない」、または「風通しを邪魔しない」などのことに注意して植えることも可能です。
【薔薇の地植えの時期】
バラの移植は、休眠期が向いているとされている様ですが、植え付け前のポットや鉢からださなければ、1年を通していつでも可能だそうです。ただし、バラの生長具合が4号のサイズでは、まだ地植えには早く、6~8号サイズまで生長してから、いよいよ地植えを考えましょう。
最も適している時期は12月から翌2月までの3か月程度で、この冬の期間は「バラの休眠期」といわれ、生長がほぼ止まっているとのことです。もしも、植え替えの時に根についた土を崩してしまったとしても、枯れにくいといわれています。一方、休眠期以外での植え付けでは、できるだけ根についた土を崩さないことが大切の様です。植え替えの時までに、①土の状態を整え,②元肥を追加し、③剪定までが終わっている様にするのが基本となっている様です。
【まとめ】
バラを育てるには、バラが好む環境(土、水、風通し)を整えることで誰にでも挑戦することが可能であることが分かりました。また、バラの地植えは、苗ポットから植え付ける方法もありますが、バラの花をたくさん咲かせたい(大きく生長させたい)のであれば、「鉢植えの時期を数年過ぎた」、または、「鉢のサイズが8号程度になった」くらいが良いということも分かりました。